現在、9本ものレギュラー番組で司会を担当、CM契約本数でもトップに君臨するなど、芸歴40年以上の大ベテランにもかかわらず毎日のようにその姿を目にする売れっ子。だが、番組によると彼の本業であるはずの「歌手」業は10〜20代の若い人にはまったく広まっていない模様。若い人にとっては「本業が分からない人」の代表的なタレントなのだという。
番組では所のミュージシャンとしての才能を振り返るとともに、ヒット曲がない一方、バラエティ番組に引っ張りだことなった現状について、所が心境を口にした。「ヒット曲を出したい」という野望を抱いているものの「ここ10年で(難しいと)分かった」という。現在では、YouTubeで3日に1回は新曲を発表し、テレビで得た出演料を自身のCD制作費用に充てているなど、あまり知られていないミュージシャン・所の素顔が明かされた。
番組の通り、所は「日本一売れている売れてない歌手」との通り名があるほど楽曲が売れていない歌手ではあるのだが、実は作曲家としての才能は高く評価されており、多くのCMソングを作曲し、大物ミュージシャンに曲を提供している。
CMソングとしては宝くじやミスタードーナツ、明治エッセルスーパーカップなど誰もが知っている楽曲を手掛けた。ミュージシャンへの楽曲提供に関してもダウンタウンやとんねるず、笑福亭鶴光などお笑い芸人のほか、研ナオコや八代亜紀といった本職の歌手、意外なところでは、コブクロやももいろクローバーZといった若手とも積極的に組み楽曲を提供している。
もちろん全てがヒット曲というわけではないが、作曲家としてはコンスタントにオファーがあり、常に現役であることを世間に見せつけている。
そう捨てたものではない、ミュージシャンとしての所。外出自粛が呼びかけられている今こそ彼の隠れた才能に触れてみるのもいいかもしれない。