諸田県議は同日に記者会見を開き、マスクが小売店で品薄となった2月4日からネットオークションでの転売を始め、約1カ月の間に2000枚1セットで89回出品し、約888万円を売り上げたことを説明。マスクは経営する貿易会社でMERSが流行した数年前に仕入れたといい、箱がつぶれるなどしたものを出品したという。「この時期の出品には道義的な問題がある」と謝罪したものの、「会社の在庫品で、転売には当たらない」と主張し、会社の代表取締役は妻と交代し、議員に専念する意向を示したことに反発の声が多く集まる事態になっている。
番組でも記者会見の一部を取り上げていたが、話を振られた小倉氏は「僕はネット販売の会社をやってるんで彼の気持ちは、正直非常によく分かります」と発言。今回出品したものが、箱がつぶれるなどしたマスクだったことに触れ、「傷ついたものっていうのは通常売れないですから。その手段として、在庫を抱えて倉庫代もかかるでしょうし、買う時の仕入れのこともあるから、少しでも売れたらって気持ちがあったのかなと思うんですが」と理解を示した。とはいえ、政府がオークションサイトなどにマスク出品を自粛するよう要請していたり、規制を強めることを発表したタイミングということもあり、「ただ、時期が悪かった」と指摘していた。
しかし、諸田氏の行動を巡っては、箱がつぶれていたことを明記した上で自社のサイトで正規価格で売るべきだったという指摘が寄せられていることもあり、小倉氏の発言に視聴者からは、「庇える話じゃないでしょ…」「この時期にマスクをオークションで売るって許しちゃいけないことでしょ」「県議なんだから少しでも県民のためを想った行動をすべきだったっていうところじゃないの?」という批判の声が寄せられていた。
記者会見後もいまだ物議を醸している諸田氏の一連の言動。擁護とも取れる小倉氏の発言を疑問視する声が多く集まっていた。