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江頭がYouTube登録者100万人を短期間で突破できた理由 心理現象の影響も?

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江頭2:50

 1日にYouTuberデビューしたお笑い芸人・江頭2:50が、9日間でチャンネル登録者数100万人を突破し、お笑い芸人としては最短の、記録的な大ブレイクを果たした。13日を経過した現在、チャンネル登録者数は146万人にまで増えている。」

 「カジサック」こと、お笑いコンビ・キングコングの梶原雄太が2018年10月に開設したチャンネルでは、登録者数100万人を突破するまでに283日かかった。また、1月29日にスタートしたお笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之の登録者数約57.6万人と比べると、江頭は現時点で既に宮迫の2倍以上の登録者数を抱えたことになる。

 江頭の芸風といえば、常軌を逸した全力のパフォーマンスや、一線を越えがちな下ネタが視聴者に狂気を感じさせ、笑いを誘うものが多い。ところがその反面、2011年の東日本大震災では原発問題で孤立化していた被災地域に身分を隠して自腹で救援物資を届けたり、芸能関係者からは普段の真面目な人柄が評価されていたりと、奇天烈な芸風と普段の印象とのギャップが人々に好印象を与えている。

 このように、ギャップが大きいほど人の心理の動きに影響を与える現象を「ゲインロス効果」という。例えば、一見怖そうな印象のある男性が子猫をかわいがっていると、それだけで特別に良い人そうな印象を与えるといったケースもこれに当てはまる。

 また、江頭のボランティア活動は、マスク越しに江頭だと気付いた地元民から噂が広まり、真面目な人柄については業界関係者の証言が基になっているといい、いずれも自分で公言していないからこそ、より高い評価につながっている。

 このように、ある人物について第三者から聞いた良い噂話が、本人から直接聞くよりも好印象を与えることを「ウィンザー効果」といい、商品の口コミなどにも同じ効果が見られる。ちなみに、第三者からの悪い噂から悪い印象を与えてしまうのもウィンザー効果で、悪い印象の方が効果が強く出やすいという特徴がある。

 ほぼ同時期にYouTuberデビューした宮迫は、闇営業騒動後の悪印象を引きずったまま周囲の反対を押し切ってYouTubeでの活動を始めたことで賛否が分かれている状態にある。それに対し、図らずも上記のような理由で世間に好印象を与えている江頭を比較したとき、江頭の好印象がさらに増して見えやすい。
 これには、「対比効果(コントラスト効果)」とう心理現象が関連している。対比効果とは、ある物同士を対比させたときの差が実際よりも大きな差に感じられるような錯覚を引き起こす効果のことだ。

 さらに、テレビではレギュラー番組を持たず神出鬼没的な存在だったことが希少価値を生み、江頭の出演に特別感を与えるといった「希少性の原理」に基づく心理メカニズムも、人々の興味を引くポイントだろう。

 江頭が短期間でチャンネル登録者数100万人を突破した人気の理由には、芸風や動画の面白さといった魅力以外に、上記のような「ゲインロス効果」、「ウィンザー効果」、「対比効果」、「希少性の原理」といった心理現象が関係していると考えられる。

 さらに、犯罪歴の風化も人気アップの理由の一つといえる。江頭は1996年にトルコでのイベント中に下半身を露出して逮捕されたり、2013年には国内でのイベント中に下半身を露出して公然わいせつ罪で略式起訴されるなど、お笑いパフォーマンスの延長で起こしてしまった犯罪歴があるが、テレビよりYouTubeを好んで見る若い世代では知らない人の方も多いようだ。仮に今さら話題になったところで、江頭にとっては武勇伝になるのかもしれないが。

文:心理カウンセラー  吉田明日香

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