新宿区は花園神社のお隣、旧四谷第五小学校をリノベーションし、オフィスとして改装された吉本興業東京本部の中庭では、河本らが『準米』と、ごはんのお供としてだし巻き玉子や牛しぐれ煮、温かい味噌バタースープなどを振る舞った。若手芸人のジャンゴや西村ヒロチョも会場に駆け付け、ネタを披露。笑いに包まれ終始和やかな雰囲気でイベントが進んだ。
河本は、友人から紹介された「朝来米」のおいしさに驚き、それをきっかけに2019年から米作りに参加。2012年から介護施設などを訪問するボランティア活動を行っており、そこで出会った子どもたちにこのお米を届けたいと思ったという。その後、大分の農家に米作りをしたい旨を伝え、毎月のように大分に通いながら田植えから収穫まで手伝うようになった。河本自らが米作りに携わったことから、収穫したお米を『準米』と名付け、2019年から販売を開始している。
『準米』の販売は、2019年10月から始まり、予約の段階で用意していた500袋(1トン)は即完売した。個人だけでなく、法人への販売も行っており、河本の出身地である岡山県や、活動の拠点・東京の飲食店などと、続々と仕入れの契約を結んでいるという。
『準米』プロジェクトの裏には、河本の日本の農業に対する想いが込められているようだ。特に、稲作農家の人材不足が深刻だと語る河本は、若者に興味を持ってもらうために、キャップやツナギなど、米作りの際に使用するグッズをデザインし、公式サイトで販売も行っている。また、米作りの大変さや必要性を実感したという河本は、「僕らのような発信できる人が表に立って、全国にアピールしていくことが重要だと思うんです」と、自分が若者と農業の橋渡し役ができると考えているようだ。
『準米』の今後の展開について聞くと、河本は「自分の足が動くうちはいつまでも続けていきたいと思っています。まずはそこからです」と、地道に努力を続ける決意を口にした。
会場内を積極的に動き回り、準米のおいしさや魅力をアピールしていた河本。実際に『準米』を食した人は「モチモチしていて弾力がある」「ふっくらしていておいしいです」「味わいがあっさりしているのでどんな料理とも合いそう」という感想を口にしていた。
【『準米』購入方法】
1月17日から『準米』HPより、購入可能
販売価格:2kg 2,000円(URL)https://junmai.jungumi.com/