誤った情報は、日本国内の新型コロナウイルス感染状況を、日本地図を用いて都道府県別に示した際、感染者が存在しない和歌山県を「感染者がいる」と放送したこと。
和歌山県では、感染が疑われる患者について検査を実施した事例はあったものの、いずれも陰性。新型コロナウイルスに感染している人はいない状況だが、なぜか「いる」とした。これについて、和歌山県の仁坂吉伸知事が、3日の定例記者会見で、「職員が大騒ぎになって、ほとんど徹夜状態になって大変な目に遭わされた」「とんでもないことだ、抗議した」などと、怒りの声を上げていた。
この件についてTBSは3日、番組サイトで、「『和歌山でも感染確認』とお伝えしましたが、和歌山県で新型コロナウイルス感染者は確認されていませんでした。県民の皆さま、県関係者の皆さま、視聴者の皆さまにお詫び申し上げます」という内容の謝罪文を掲載した。
TBSとしてはこの謝罪で幕引きとしたいようだが、ネットユーザーからは「これで終わりでいいのか」「国民の不安が高まっている中で、デマを拡散したことは遺憾。もはやテレビよりネットのほうが信用できる」「あんな謝罪で終わらせるなら、デマを流したことについて軽く考えていると言わざるを得ない」と怒りの声が上がっている状況だ。
新型コロナウイルスについては、ウイルス自体のメカニズムもはっきりと分かっていない上、日本国内の感染状況も不透明な状況。国民が不安を抱える中、感染者がいない地域を「いる」と報じたミスは致命的。謝罪だけで済む問題とは言えないと感じている人が多いようだ。