発端は、同日朝8時からのライブ配信番組『真相深入り!虎ノ門ニュース』で、百田氏が安倍晋三首相の政策を批判したこと。新型コロナウイルスの対応や、中国の習近平主席を国賓として招待する動きについて、激しく反対したのだ。
政権寄りと言われる『虎ノ門ニュース』では、異例の「安倍政権批判」が展開されると、一部視聴者から百田氏に対して厳しい批判が寄せられる。放送後、この事実を知った百田氏は、「アホらしなったから、もう『虎ノ門ニュース』やめようかな」と自身のTwitterで呟く。
そして約2時間後、「今日の『虎ノ門ニュース』で、安倍政権を厳しく批判したら、番組中、ニコ生のコメントで、『百田黙れ』とか『百田やめろ』というコメントが殺到した。そうか、『虎ノ門ニュース』の視聴者は安倍政権ヨイショ番組が見たいのか。なら辞めるわ。毎週、東京に来て朝早くからやってられるか!」と投稿し、降板を示唆した。
その後、百田氏に対して、「辞めないでください」「安倍政権のコロナウイルス対応が遅すぎるのは明らか。それを指摘して批判されるのはおかしい。間違ったことは言ってない」という応援と、「辞めたいなら辞めろ」「人の話を遮るのはやめるべきだ」などの声が寄せられ、「祭り」状態となった。
新型コロナウイルスは現状メカニズムもはっきりせず、特効薬もわかっていない中で、日本政府は中国武漢から日本への入国者を拒否せず、事実上無条件で受け入れてきた。28日には武漢に渡航経験を持たない日本人男性の感染も確認されており、今後日本でも重大な被害を与えかねない事態となっている。
また、現在日本国内では中国人観光客によるマスクの買い占めなども起こっており、日本人が購入することができなくなる可能性も指摘されている。こうなってしまった原因が、武漢での発生時からの安倍政権の対応遅れと言われても、致し方ないだろう。
今後、百田氏が宣言通り降板となるか否かは不明だが、『虎ノ門ニュース』が百田氏の言うように、「安倍政権のヨイショ番組」に成り下がってしまうのなら、既存視聴者もそっぽを向いてしまうだろう。