アメリカ・テキサス州で、13歳の息子の父親が、息子の髪型が気に入らずに腹を立て、美容師に発砲したと海外ニュースサイト『abc13 News』と『Defense Maven』が2019年12月30日までに報じた。報道によると、父親と息子は21日の午後5時頃、息子の散髪のため、同州にある美容室を訪れたそうだ。息子は美容室で散髪し、父親が会計を済ませた後、父親とともに店を出た。20分後、父親は再び美容室に戻り、息子を散髪した美容師に対し、「息子の髪型は2週間しかもたないだろう。気に入らない」と言ったそうだ。父親が美容室に戻った時、息子は父親の車の中にいた。
美容師は、再度、息子の髪を無料で切ると申し出たが父親は拒否した。父親は隠し持っていた銃を出して、美容師に向かって3発、発砲したという。美容師は腹部と脚、腕を打たれたが命に別状はなかった。父親はその後、逃走し、2020年1月現在までに逮捕されていない。
なお、アメリカの美容室での散髪代は日本とあまり変わらないが、アメリカでは通常、散髪代にプラスして、総額の15〜20%のチップを支払う。父親がチップを支払ったかどうかは分かっていない。
このニュースが世界に広がるとネット上では「散髪後の髪型が気に入らないことはあるけど発砲はやりすぎ」「父親は息子の髪型をどんなふうにしてもらいたかったのか、美容師に具体的に指示したのだろうか」「息子は自分の髪型が原因で発砲事件が起きたと知ったのだろうか。息子も責任を感じそうでかわいそう」「なぜ父親はその場で文句を言わず、一度、美容室を出た後に再び美容室に戻って発砲したのか。息子の髪型について他の人から何か言われたりバカにされたりしたのだろうか」などの声が挙がっていた。
海外では、髪型が気に入らずに美容師に発砲しようとした事件が他にもある。
アメリカ・カリフォルニア州で当時29歳の女が、髪型が気に入らなかったため、美容師に向かって発砲しようとしたと海外ニュースサイト『Daily Mail Online』が2016年2月に報じた。同記事によると、女は美容室で髪を切った後、料金を支払い、美容室を後にしたそうだ。
女は美容室を出た1時間後、再び美容室に戻り、髪型が気に入らないと美容師に不満を言った。女は銃を持っており、美容師に向かって発砲しようとしたという。女は3発引き金を引いたが、銃に誤作動が生じて、一度も砲弾は出なかった。美容室の従業員数名が女を取り押さえ、警察に通報。女は駆けつけた警察によって逮捕された。
髪型が気に入らないからといって美容師に危害を加えることは許されることではないし、何の解決にもならないだろう。
記事内の引用について
Barber shot multiple times in haircut dispute(abc13 News)より
https://abc13.com/barber-shot-multiple-times-in-haircut-dispute/5775776/
Father Shoots Texas Barber Over 13-Year-Old Son's Haircut(Defense Maven)より
https://defensemaven.io/bluelivesmatter/news/father-shoots-texas-barber-over-13-year-old-son-s-haircut-kSu5-Tgi2U2be-T1V0IU-Q
Woman angry over haircut returns to the salon 'to shoot her barber' but he escapes unharmed when the gun jams(Daily Mail Online)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-3446819/Woman-angry-haircut-returns-salon-shoot-barber-escapes-unharmed-gun-jams.html