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噂の深層 処変われば、葬式変わる…

 各地に、まさに仰天そしてオカルティックな、葬式・埋葬風習があったのをご存知だろうか。

 『土佐伝説全集』によれば、同地方では、死者の枕を蹴って外し、その枕を墓地の予定地へ据え、金を四方にまいて墓所の陣地を示す。こうして、“地神様”から埋葬の土地を買い取るのだそう。そうしないと、その年は、家を作ったり屋根を葺き替えたり出来ないようだ。

<洗葬>
 沖縄地方に伝えられてきた風習である。
 死者は、断崖や洞窟などで海風にさらされ、風化して骨になったところを、肉片や髪の毛、そしてゴミなどを産湯をつかった水で洗い流して埋葬される。親族はたまに、墓の骨を水で洗って磨いたりもするのだそうだ。
 これは、かつて沖縄ではよくあった風習。洗骨(シンクチ)とか改葬(カイソウ)などと呼ばれる。そのシンクチの地・奄美大島で、実際にその風葬のための墳墓などが見られるようだ。

<性葬>
 「東海地方のある地域では、最も近しい近親者が、夜中の12時過ぎ以降に死者と“二人きり”になる風習があるそうです。子が死んだら、親が暗闇でおんぶしてやり、親が死んだら、最初に生まれた子供が親の腕を自分に巻きつけて一晩を添い寝して過ごす。驚くべき事には、旦那が死んだら、奥さんが騎乗位で腰を振り、奥さんが死んだら、旦那は妻に覆いかぶさり…。そうして、未練を断ち切ることで、お互いに想いを残すことによる災いも封じられると信じられているそうですよ」(実話誌ライター)

 後半はいかにも都市伝説という感じがする。
 死者に未練を断ち切ってもらう、というところでは、やはり高知の“食断ち”(故人の茶碗を割る)、“願ぶるい”(羽織を裏返して死者に被せる。神仏への信仰の取り下げを表現しているそうだ)などの風習がある。同様に、納棺までは死者に添い寝したり、「おはようございます」などと声をかけたり…生きているように扱うのも土佐では残っている風習である。(ソースは、地元葬儀社のHPなど)

<便葬>
 北関東のある地域に伝わってきた風習。子供が親より早く死ぬと、罰を与える、つまり穢れをおとすために便器に漬けるのだそうだ。切り刻んで内臓をさらし、そして塩につけて生き返らせる魔物を近づけないようにして葬るのだという。…コレは調査中である。

 さて、どれも、なにやら凄絶な噂も含めて、土地の人たちの想いが素直に伝わってくるのが不思議。土地に根付いた奇習とはいえ、日本人の感傷に素直に触れてくるのか、どこか精々しい気持ちにさせるのである。

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