番組開始以来『直虎』は視聴率争いについては大苦戦しており第1話から大河史上ワースト4位の記録である16.9%からスタート。その後もジワジワと視聴率は下がりはじめ8月6日の31話で10.6%という一桁寸前まで下降。9月現在さすがに一桁は回避できているものの常に10%ちょっとの視聴率しか獲得できない 『直虎』に関係者は常にやきもきしているという。
また先日の視聴率発表によってNHK関係者が新たに頭を悩ます問題が出てきた。それは公共放送にとっては屈辱とも言える「テレ東負け」である。なんと同日に放送されたテレビ東京の日曜ビッグバラエティ『緊急SOS!超巨大怪物が出た!出た!池の水ぜんぶ抜く大作戦4』の視聴率が11.8%と『おんな城主 直虎』より0.5%程度ではあるが勝利してしまうという非常事態になってしまったのだ。
「池の水ぜんぶ抜く」は今や「ローカル路線バス乗継の旅」に続くテレビ東京独自のドル箱コンテンツではあるが「いくらなんでも『直虎』の視聴率が低すぎる!」と大河ドラマ関係者もカンカンなのだという。
さらにこの『直虎』の低視聴率ぶりには視聴者である国民もやり場のない怒りを感じているといい「受信料をとる以上、勝って当たり前の世界なのに手抜きしているのでは」「民放に負ける程度の番組しか作れないなら公共放送の意味はない!」と手痛いクレームも相次いでいるという。
さらにテレビ東京は早くも『池の水ぜんぶ抜く』のパート5の撮影をはじめており、近日中にも放送される予定である。
『おんな城主 直虎』は果たして「大河ドラマ」としての面子を守ることができるのか・・・?
(文:角田しげお)