渡辺に限らず、和田アキ子の『わだ家』や、たむらけんじの『炭火焼肉たむら』を筆頭に、飲食店を経営する芸能人はかなり多い。最近では、大御所から駆け出しのグラビアアイドルまでキリがないが、実は、飲食店は芸能人にとって最も魅力的な商売なのだ。
まず、魅力の一つは手の出しやすさだ。料理人を雇えば調理師免許はいらず、飲食店は一般人でも開業しやすいと言われている。その上、ただでさえ芸能人は知名度があるため、人脈でお客さんが来ることが安易に予測できるのだ。引退した芸能人たちが飲食店経営に走るのもこういった理由からだろう。
ただ、今は芸能人が経営する店も多く、幸先は良くても続けることができるかどうかは別の話。元野球選手でタレントの元木大介は、ラーメン店をオープンさせ最初は繁盛するものの、4年で閉店に追い込まれてしまった。「味はまずまず」と評判だったが、有名であるがゆえ、訪問前からハードルが上がってしまうという面もあるのだろう。
また、飲食店の経営が芸能人を虜にするのは、仕事がなかった場合の保険になるという面もある。いつ干されてもおかしくない世界のため、蓄えがあるうちに投資するのだ。
そして、“税金対策”になる点も見逃せない。収入が億近くになると、支払う税金もかなりの額になるため、その費用をサイドビジネスに回す人も多い。
「飲食店に限らず、実は会社を設立している芸能人は多いんですよ。HKT48の指原莉乃さんも、税金対策で母親が芸能プロダクションを立ち上げているようですし、元AKB48の大島優子さんも同様に個人事務所を設立しているそうです。大島さんは計算してか、卒業の前に立ち上げていますが、芸能界は意外と堅実な人が多いといえます」(芸能関係者)
現在、渡辺は芸人としてだけではなく、女優やモデルとしても活躍中だ。“芸能人が店を始めたらお金がかなりある証拠”とみていいだろう。