秋元氏といえば、現在はAKB48をはじめとするアイドルプロデューサーとしてのイメージが強いが、もともとは放送作家として数多くのテレビ番組を手がけてきた。ドラマにおいては、過去にはどのような作品があったのだろうか。
「秋元氏が企画や監修などを手がけたドラマとしてよく知られているのは、1993年の『ポケベルが鳴らなくて』(日本テレビ系)ですね。中年の会社員が娘の友人女性と不倫関係に陥る禁断の恋を描いたものです。この作品で不倫相手を演じた裕木奈江が『ぶりっこ』として女性の嫌われ者となってしまいました。それだけドラマの影響力が強かったといえるでしょう。翌1994年放送の『アリよさらば』(TBS系)も、ロックミュージシャンの矢沢永吉が高校教師を演じ話題となりました。同作にはTOKIOの長瀬智也、松岡昌宏のほかV6の井ノ原快彦らが生徒役として出演していました」(芸能ライター)
ただ、秋元氏が手がけたドラマがすべてヒットしたわけではない。中には「迷作」と呼べるものもある。
「1995年放送の『クリスマスキス:イブに逢いましょう』(テレビ東京系)は、テレビ東京が久しぶりに連続ドラマを放送すると話題になりました。さらに、視聴者に犯人当てクイズを出すなど、メディアの双方向的な活用も話題となりましたが視聴率的には爆死してしまいました。1996年放送の『ハンサムマン』(テレビ朝日系)では、新聞の『ラテ欄』で他番組をイジったほか、作品の全てをハンディー・カメラで撮影するなど、新しい試みをするも斬新すぎて受け入れられませんでした」(前出・同)
今回の新ドラマはどのような評価を受けるのか。その結果次第では、ドラマに力を入れるといったこともありそうだ。