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一発屋芸人たちの意外な副業 トレエン斎藤も顧客にする手堅い職業とは

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天津・木村卓寛

 ここ数年は、中堅芸人がネタを披露できる地上波番組が減少したため、一発屋芸人は行き場を失った。かつてはノリと勢いと一発ギャグで乗りきれたことも、今は通用しない。そんな状況下で家族を養うのは至難の業だ。そこで、アルバイトに精を出す。思いのほか順調になれば、起業する者もいる。下ネタと詩吟を混ぜた“エロ詩吟”で一発当てた天津・木村卓寛が、まさにそうだ。

 大ブレイクした08年には、名フレーズの「あると思います」が『ユーキャン新語・流行語大賞』にノミネートされたほど、知名度、人気、給与面のすべてで相方の向清太朗を大きく引き離した。最高月収390万円、家賃24万円の高級マンションに移り住んで、わが世の春を謳歌した。

 ところが、ブームはやがて終焉。2人の子どもと妻を養うことが困難になり、“レンタルおっさん”の副業に手を出した。利用者に、時間単位で普通のおっさんが派遣されるビジネス。しかし、仕事の有無に関係なく、毎月1万円+諸経費という基本登録料が徴収されるため、ボロ儲けにはほど遠かった。そこで、登録ネームの「アルトオモイマス。」という名義で昨年、独立。会社社長になってしまった。

 基本料金は1時間5,000円で、飲食費・施設利用費は全額利用者負担。宴会などの場合はかける人数分になるため、日給が予想外の金額に達することも珍しくない。木村はこの社長業のほかに、大型免許を活かして、テレビ番組のロケ車のドライバーも務めている。そのうえで芸人も続行しているため、3足のワラジをはきこなしているのだ。

 木村が起業した昨年、同じくターニングポイントを迎えていた“一発屋仲間”が2700。「右ひじ左ひじ交互に見て」のリズムに乗って、デニム姿のツネがひたすら両肘を突き出していたが、今では表舞台から姿を消した。そこで、“ザ ツネハッチャン”に改名。有名占い師から、「2700の名前では売れるのが50年後」と言われたことが、きっかけだった。

 それにともない、ツネは常道裕史、八十島弘行は八十島宏行に芸名も改めた。さらに、双子と妻を養う身である常道は、サラリーマン生活をスタート。『THE CHINTAI』という不動産業の営業マンとして、賃貸物件を紹介しているのだ。

 芸能人コネが生かされたのか、来店したのはカリスマトレーナーのAYAや、よしもと芸人仲間のトレンディエンジェル・斎藤司など。太い客をがっちりつかみ、今月はついにビジネス番組『Bizトーーク!!』(BSスカパー!)に、不動産業者として出演した。収入の7割を占める営業マン。今日も都内のどこかで、赤い髪のビジネスマンが奮闘している。

 芸で食う夢をもはやあきらめ、家族のために汗水を流す一発屋芸人パパ。そこには、副業が芸人収入を上回る悲しい実情があるようだ。

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