同世代の棚橋弘至、中邑真輔、後藤洋央紀がスターダムを駆け上がっていく中、切羽詰った山本は男のハラをくくった。
この日、無期限武者修行とともにシリーズ最終戦(2日、東京・後楽園ホール)で永田裕志との壮行試合が決定した山本。会見では「同世代の後藤に2連敗してもうヤバイなって。11月20日くらいから遠征する」「会社からはOKをもらってないけど、新日本との契約を解除して行きたい」などと思いのたけをぶちまけた。
米フロリダ地方に遠征することこそ明らかにしたが、どの団体に上がるかはまだ決まっていない。いわばフリーター状態でヒデこと中田英寿のごとく“自分探しの旅”に出るワケだが、それでも山本には不安など一切ないようで「オレはIWGPに挑戦できるようになるまで帰ってこない」とキッパリだ。
同世代の奮闘に呼応して、自分探しの旅に出る道を選択した山本。この武者修行が現実からの逃避行にならないことを祈るばかりだ。