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アイビスSD(GIII、新潟芝1000メートル、19日) アベコーの気になる本命は!?

 夏の新潟競馬のオープニングを飾るのは「第9回アイビスSD」(GIII、芝1000メートル、19日)。直線1000メートルを舞台に、東西の名うての快速馬たちが鎬(しのぎ)を削り合う。アベコーこと阿部幸太郎は、遅ればせながら本格化の兆しを見せるコスモベルに熱視線。今春の高松宮記念では、小差5着に善戦。GIでも戦える力をつけてきた西のキレ者が混戦に断を下す。

 みなさん、お元気ですか。アベコーこと阿部幸太郎です。

 あすのメーンは「アイビスSD」。日本で唯一の直線芝1000メートルの重賞。コーナーがなく、直線を全力疾走。新潟にこのコースができる前、JRAの元副理事長の佐藤武良さんと食事をしながら、直線競馬の話題で盛り上がったのが、つい最近のよう。今年でもう9回目。時の流れとは速いものです。
 そのアイビスSD。2年目でカルストンライトオが53秒7をマーク。一応、基準レコードかなと思っていたら、なんと現在までこのレコードが生きているのですから、わからないものです。しかも、以前は8月の3回新潟での施行。ひょっとしてレベルダウンしている印象さえ感じられます。
 今年も昨年の優勝馬カノヤザクラに、3年前の覇者サチノスイーティーが出走してきているものの、短距離部門のGIクラスの馬の姿は見られません。現在のGIIIからGIIに昇格するためにも、今後のレベルアップが期待されるところです。

 さて、日曜は傘マークで天気が心配されます。ただ、水はけのいい開幕週の新潟競馬場。福島のような心配はしなくてもよさそうです。昨年の優勝馬カノヤザクラは、直前のCBC賞で5着したときの時計が芝1200メートル1分8秒4。今年、CBC賞2着のエイシンタイガーは1分8秒0。が然、有力候補となりましたが、実はもっと楽しみな馬がいます。コスモベルです。
 というのも、GI・高松宮記念で5着。少し時計のかかった馬場で、芝1200メートル1分8秒4をマーク。中団のインコースを進み、直線で前が壁になったとき、隣りの馬を跳ねのけて一瞬、ゴール前3番手という見せ場十分の内容。牝馬とは思えない勝負強さを感じました。優勝したローレルゲレイロとは0秒4差。今年、安田記念3着のファリダットや、GI2着があるキンシャサノキセキに先着。これだけの内容でも今回の顔ぶれでは胸を張れます。芝1000メートルは未知数ですが、芝1200メートルを1分7秒2で走れる傑出したスピード、前半3Fを33秒台で行けるダッシュ力。迷わず狙い撃ちです。

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