高校では陸上。背筋力250kgの強固な体をつくり上げている。在校成績は20勝で14位だったが、平成8年4月のデビュー戦のB級岐阜では3連勝。1年間の先行での戦いで力をつけ、平成9年3月熊本でA級優勝。
10年の前橋・寛仁親王牌でGIクラスに成長した。初日予選でジャンから先行してまだ先行だった地元清水敏一がイン粘りするスピードで逃げ切り。(1)(6)8240円の穴を出した。
とにかく主導権は必ずとる戦法で格上先行を撃破、穴ファンを喜ばせている。GI、GIIでもまれた高城は平成15年から快速先行と地脚の粘りがさらにアップして同年の高松宮記念杯では(1)(1)(5)(8)と2勝。一次予選は野田源一(秋田から福岡)の先行を7番手からまくって地元渡辺一貴を2着に連れ込むと、二次予選ではホーム4番手からカマして新田康仁(静岡)のまくりを抑えて逃げ切り、加藤慎平(岐阜)を3着に沈めて2車単(8)(1)6560円、3連単11万1570円の大穴を出している。
翌16年には寛仁親王牌(1)(4)(3)(9)と優参。大垣の全日本選抜では(2)(1)(1)(3)と再度優参して初日は前受けの岡部芳幸(福島)をジャンでつぶして先行、内林久徳(滋賀)を引き出し、二次予選では武田豊樹(茨城)をホームからカマしてまくりを抑えて逃げ切り。
準優では吉田敏洋-山田裕仁の愛知・岐阜ラインをホームからまくって山田のブロックを抑えて1着、車単(6)(1)5710円、3連単6万2060円と穴ファンを喜ばせた。決勝では小嶋敬二(石川)伏見俊昭(福島)相手にジャンから仕掛けて内林久徳(滋賀)にGI優勝をプレゼントした。
高城の戦法は相手かまわずジャンから出て地脚にものを言わせての先行か、おそくてもホームからのカマシまくりで前団を潰す作戦だ。とにかく600mを同じペースで先行出来るから、どんな強敵でも仕留めることが出来る潜在能力をもっている。
だからジャンから出ると750mを先行することになる500バンクは「大嫌い」だという。ところが高城の各クラス優勝でA級は熊本、S級が大津びわこと500バンクという勝利のデータが興味深い。
先行選手だけに調子の波はあるが、高城の狙いは6番車か8番車に入ったとき。目下、競走ポイントは落ちているが、まだ33歳。快速を甦らせて穴ファンを喜ばすことだろう。