「春は体温が安定しなかった。桜花賞だけはうまくいったんだけど、オークスは残念な形になってしまった。だけど今は安心して見ていられます」と松田国師はうなずいた。
インフルエンザ騒動が起きる前の8月10日に帰きゅう。放牧先の宮城・山元トレセンでも15-15を入念に乗られ、栗東でも「水曜、日曜と15-15ぐらいをきっちり乗れている」とスキなく仕上げられてきた。
1週前は5日の栗東坂路で800mを53秒0→12秒2の鋭さ。「ひばらが引き締まって、肩先からおしりまでいい筋肉がついた。素晴らしい体になりました」。2冠へ。ベッラレイアをまずは退ける。
【最終追いVTR】安藤勝騎手を背に、DWコースで併せ馬を行い6F86秒3、上がり3F39秒5→12秒7を計時。テンからリッラクスムードで折り合いもピタリとついた。抜群の手応えで直線へと向かったが、ここでも手綱はガッチリ抑えたまま。それでも馬なりであっさり1馬身先着と文句なしの動きだった。