「そこで東京、関西圏を除くローカルパーティーの連合体の総元締めとなるのが小沢氏となるわけで、石原氏が宿敵小沢氏と手を結ぶのもそのためだ。むろん、首班指名では石原慎太郎の約束を取り付けるでしょう」(政治部記者)
そんな政界勢力地図に野田佳彦首相は1月27日の衆院本会議で『みんなの党』の渡辺代表の質問に対し、「(橋下氏には)改革者として注目するところ大だが、シロアリがたかることがないことを祈ってやまない」と述べ、橋下人気にあやかろうとする石原氏、小沢氏、渡辺氏を皮肉たっぷりに揶揄した。
自民党の谷垣禎一総裁も同日、「自民党からも引っ張ってこようというような失礼な話にコメントする必要もない」と話し、石原新党、小沢新党に警戒感を示した。
ともに、橋下氏が公明党の新年互礼会に出席した際に「選挙協力をさせていただく」とスピーチしたことで、公明党から立候補する小選挙区9人(大阪は4選挙区)を大阪維新の会が全面バックアップする見返りに、全国で800万票、各選挙区2万〜3万票といわれる創価学会票が流れる−−ことを危惧しているのだ。
野田政権は3月に「消費税アップ法案」を閣議決定し、国会に法案を提出する予定。それに合わせ石原新党、小沢グループも集団離党して新党誕生となるが、国会は衆参がねじれ、参院は過半数割れしている。
会期切れの6月にそのまま廃案となれば、野田政権は責任を取って退陣が予想されるが、野田首相は「消費税案が不成立なら解散して国民の信を問う」と強気だ。
「最近、小沢氏は周囲の人たちに『マヤ歴を研究した方がいい』と話している。マヤ歴とは2012年に人類が滅亡する終末論のことで、今年は世界中が大混乱となるという。米国、フランス、ロシア、韓国では大統領選挙があり、中国も国家主席が変わる。日本も例外ではないということを言いたいのです」(政界関係者)
小沢・石原の薩長同盟で、自民、民主は滅亡。政界再編の幕開けとなる。