注目はなんといっても“戦うフリーター”所英男(31・チームZST)だろう。
所は昨年から今年にかけて日本人相手に3連敗し、背水の陣で迎えたフェザー級2回戦(5・26横浜アリーナ)で見事な復活劇。今回はフロックではないことを内外にみせつけたいところ。高谷を倒せば自らが熱望する対キッド戦の機運を高める絶好の機会となる。
その一方で、所は興行面でもフェザー級では数少ない「お客を呼べる選手」の一人。今回笹原イベントプロデューサーが「準決勝は一番要望があったカード」と話しているように、これからのフェザー級を占う意味でも、また興行の成功といった面でも、所が鍵を握っているのは間違いない。
「前回同様に一度終わった気持ちで戦う」と決意を語った所。横浜での決戦に向け、フェザー級のキーマンから目が離せなくなってきた。