西田隆維のマラソン見聞録 第2話「メディカルフィットネスH&M講習会」

スポーツ 2011年07月01日 15時30分

西田隆維のマラソン見聞録 第2話「メディカルフィットネスH&M講習会」

 6月26日(日)に栃木県足利市小俣町という群馬県と栃木県の県境付近の町にある「メディカルフィットネスH&M」の講習会に講師として招かれた。このスポーツクラブは、実は私の親戚の医者が夫婦で病院と連携で開業しており、医療面からのリハビリも兼ねた施設となっている。

 講習会はウォーキング講習(午前)、ランニング講習(午後)に分けて行われた。午前のウォーキング講習では、明るく威勢の良い中高年のご婦人が多く、講義も和やかな雰囲気で進んだ。午後はランニング講習ということもあり、受講者は少々若年の年齢層であった。両講習とも講義の後、トレッドミルという屋内でウォーキングやランニングを行うための健康器具を使用しながら、ふだん通りに体を動かしてもらったのだが…。
 その姿に違和感を覚えた。歩く、走る、両方に共通しているのだが、フォームを気にしすぎていたり、苦しくなるほど全力を出しすぎていたり、とにかく辛そうに見えたのだ。「なぜそこまで自分を追い込むのだろう」と受講者の方々とディスカッションしているうちに「なるほど」と思えることが見えてきた。どうやらおおかたの皆さんは“キレイなフォームの方が体に良い”とか、“たくさん動けば動くほど痩せる”とか…「何しろ苦しい思いをすれば体のためになる」と考えているようなのだ。でもそれは大きな間違い! 決してそのようなことはないのだ。

 確かに体を動かすことは大事。人間の体は動かすように形成されているし、現代では食べ物の過剰摂取により、それに見合った運動をしなくてはならない。だからといって、自分に合った運動量を超えたり、疲れすぎてしまっては、せっかくのウォーキングやランニングも台無しである。人の心情として、やったらやった分だけ、努力した分だけ「結果がでる」と思ってしまうのだろう。しかし、人の体は思っているよりもデリケートで、気持ちが伴わないと本当の運動効果は得られないのだ。
 大切なのは、あまり負担をかけずに楽しく運動すること──。全力の7〜8割くらいに抑え、疲れを残さず明日につなげる、心地いい汗がかけたから続けたくなる──。という状態がベスト。

 スポーツクラブでは、とかくカリキュラムや技術向上に重点を置きがちだが、がんばりすぎない適度な運動量の設定、セーブする大切さを謳い、運動に対するベクトルを良い方向に向けさせることが本当の役割なのではないかと思う。
 またこのようにどこかで講師をさせてもらうこともあるだろう。『個々に合ったスタイルで楽しく体を動かす』これからも自分の経験をふまえながら、多くの方々に伝えていけたらうれしい。

<プロフィール>
西田隆維【にしだ たかゆき】1977年4月26日生 180センチ 60.5キロ
陸上長距離選手として駒澤大→エスビー食品→JALグランドサービスで活躍。駒大時代は4年連続「箱根駅伝」に出場、4年時の00年には9区で区間新を樹立。駒大初優勝に大きく貢献する。01年、別府大分毎日マラソンで優勝、同年開催された『エドモントン世界陸上』日本代表に選出される(結果は9位)。09年2月、現役を引退、俳優に転向する。7月23(土)から舞台『MOTHER 〜特攻の母 鳥濱トメ物語〜』に出演。

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