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古賀正俊の当たり馬券直行便 「馬の脈拍数」

 今週の新潟の日曜メーン「天の川S」(1600万下)に、コスモテナシャスが出走を予定しています。この馬、前走・函館記念では馬場入場後の返し馬で放馬してしまいました。結局、疲労顕著ということで、競走除外になりましたが、このようにレース前に放馬したとき、除外になるケースと、そのまま出走する場合があります。その基準はどこにあるかというと、脈拍数と心音の状態、回数です。
 普通、馬の脈拍数は馬房の中で静かにしているときで1分間に30前後、馬房の外で35前後。脈拍は下顎(あご)の動脈の拍動で測り、50以上あると異常です。
 心音は力強い音がして、乱れがなく、不正音が入らないこと。回数は普通35前後で、最高によい数で28〜30です。余談ですが、ファンの皆さんも「獣医さんに心臓が強いといわれた」なんていうコメントを新聞紙上で読んだことがあると思いますが、この数字が根拠になっています。2歳馬が入厩したばかりのときは心音が40前後で、調教を進めることにより、音も良くなり、数も少なくなってきます。だいたい、レースを使う週の最終追い切り時の目標は33前後です。
 除外にするか、しないかの判断ですが、心音が弱く、1分間に脈拍が100を超えたときは除外になります。また、呼吸数、精神状態、発汗の程度も考慮されます。外傷があった場合も除外になります。
 最後に次走への影響ですが、単なる放馬での疲労だけなら、ほとんどないといっていいでしょう。

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