表彰式前に行われたトークイベントで石坂は「面白いことに最近、家(石坂宅)に来て作るやつがいるんですよね。道具もあるし色もあるから。役者の連中は結構来るんですよ」と自宅に役者仲間がプラモデル製作に来ると明かした。
さらに人の製作風景を観察していると面白いと話し、「Kという役者がいるんですが、これが独り言が多いんですよね。『このキットなんで曲がってんだ? あ、貼り間違ったんだチクショウ!』それ殆ど黙ってやればいいのにって思うんですけどね、それを延々とやってる」とある役者の癖を明かし場内の笑いを誘った。
また、3回目の開催となった今回は、女性モデラーの作品レベルがかなり高くなっているという石坂の意見により、レディース賞に以前からの賞品贈呈の他に、賞金5万円を贈ると発表。
石坂は受賞者の加藤有希さんに「レディース部門をなぜ設けたか。あなたの作品が答えになっていると思います」と言葉を贈り、さらに「あえて私たち男と言わせていただけるなら、私たちにとってプラモデル作りの“女性らしさ”は学ばなければいけない点があるからです。品・色調・みずみずしさ・細やかな気配りなど、これから女性モデラーが増えることを祈りここにレディース賞を贈らせていただきます」と加藤さんを絶賛し、女性モデラーが増えることを願った。
ここ数年、国内のプラモデル市場では、これまで手つかずだった女性需要について大きく注目しており、プラモデルを楽しむ女性を「モケジョ」と呼び、メディアに取り上げられることも出てきた。その流れは、確実に大きくなっているようだ。(斎藤雅道)