しかし、とろサーモンが注目される一方で、思わぬ形で注目を浴びてしまった者たちもいる。
まず、とろサーモンよりネットを騒がせてしまったのは、MCの上戸彩が着ていたワンピースだ。上戸のワンピースが画面に映し出されるや否や、ツイッターでは「かわいい!」と話題になっていた。
このワンピースは、グッチの2016年シーズンのもので、ネットでは、そのデザイン違いの商品が4日午前現在、59万9800円で販売されている。それもあってか、M-1の最高視聴率は、最終決戦を終えて結果発表に移る前の上戸の「発表は…今年もCMの後でーす」というフレーズの場面だった。関東で21.7%、関西で34.6%(いずれもビデオリサーチ調べ)を記録している。
また、審査員の上沼恵美子の毒舌にも注目が集まる。もともと毒舌を売りとしている上沼だが、この日は6組目に登場したマヂカルラブリーに対して、「好みでない」「よう決勝残ったな」などと厳しい一言。こちらは逆にネット上で、「パワハラ」「言葉選びが酷い」などと上沼に対する批判が相次いでいた。
しかし、マヂカルラブリーのボケ担当・野田は「あんなに怒られたのは、小学生以来。来年は上沼さんを笑わす1年にしたい」と前を向く。上沼も「好感度を上げようと思ったら審査員もいい点をあげられる。でも、私も本気で挑んでいる」とM-1にかける思いを話していた。
そして、番組終了後に世間をほっこりとさせてくれたのが、13年ぶりに審査員を務めた春風亭小朝だ。小朝はCM中など、OAされない場面での、とろサーモン・久保田のお客さんに対する態度をブログで評価。「決勝が終わった後に、深々と頭を下げていた」と裏エピソードを披露した。
とにかく、今年もさまざまなドラマがあったM-1の舞台。その熱は放送から一夜経っても冷めそうもない。