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ローズS 本紙・谷口はベッラレイアとダイワスカーレットで勝負

 今年の夏も例年通りに栗東トレセン取材に専念した記者。業界用語の“居残り”組の特権といえば、実り多き秋に備えて鍛錬するオープン馬の調教過程、順調度をつぶさに観察できることが一番だ。
 猛暑、酷暑、そして、青天の霹靂とばかりに襲いかかった馬インフルエンザ騒動も何のその、勝負は水物といわれる世界にあっても、「あの2頭には絶対敵わない。ここは3着狙い」と他陣営を戦わずして敵前逃亡させる“あの2頭”はともに、甲乙付けがたい「磐石」の仕上がり。大汗にまみれた記者の今夏最大の成果といっても過言ではない。

 もっとも、紙面上では仕方なく◎、○の差をつけたが、両馬の力差は紙一重。片や、桜花賞馬ダイワスカーレットの松田国師が「某平田厩舎(笑)の馬なんかはホント、順調そうだね。今は牧場等の施設も昔と比べて格段に充実しているし、厩舎自体のレベルも上がって戦国時代。春は他馬と時計ひとつ半の実力差があったが、ひと夏越して油断は大敵」としながらも、「アンカツさんもまたがって春とは違う精神的成長を感じているし、今回はもとより、距離が延びる秋華賞、エリザベス女王杯まで本当に楽しみなんだ」と吠えれば、春は悲運の除外、惜敗続きに泣いたオークス2着馬ベッラレイアは「豊君も『いい馬ですね』とほめてくれたし、今週も馬なりで抜群の動きだった。春は戻り切らなかった馬体重も今は460kg前後。申し分なく万全のデキで臨めるここは、レベルの高い今年の牝馬の頂点を極めたあの馬とどれだけ戦えるか」と、乗り役変更に非情の決断を下した平田師が前面に闘志をあらわにする。
 何も、馬単勝負のリスクを背負うことはない。ベッラレイアVSダイワスカーレット。ここは余裕を持って1.5倍の馬連大口勝負に出る!!
(写真=ベッラレイア)

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