「正直驚きました。普通、人気俳優の舞台あいさつ付き鑑賞券はプレミアチケットとなって定価の4、5倍、だいたい1万円くらいで売買されるんですが、渋谷や新宿の金券ショップではいいところ定価。中には半額、たったの1000円で出している店もありましたから」(チケット価格ウオッチャー)
話の種になっているのは12日に公開されたばかりの映画「TAJOMARU」(中野裕之監督)。いまをときめく俳優・小栗旬が畠山直光役で主演を務めるスタイリッシュな時代劇だ。
初日の舞台あいさつは東京・新宿の「新宿ミラノ座」などで行われ、小栗をはじめスタッフ・キャストらが登壇。それなりに盛況ではあった。しかし、この前売り券が、考えられないほどのダブつきを見せていたという。
振り返ること2カ月前。小栗は同映画の完成報告会見に、浴衣&坊主頭という新味感を出した格好で登場。同映画にかける意気込みをファンに見せ付けたかったのだろうが、これが逆に不評だった。
ネットの掲示板などには「カッコ悪い」「実はイケメンじゃない」などの書き込みが殺到。「ファンはドン引きだったようですね。確かにスタイルはモデル体形の小栗ですが、顔だけ見れば特にかわいい系とかきれい系というわけではない。『そろそろ化けの皮がはがれた』と見る向きもあるようです」(女性誌デスク)
前兆はあった。現在放送中のNHK大河ドラマ「天地人」は高視聴率を保っているが、石田三成役の小栗の演技には「疑問符が付けられがち。石田の無骨なイメージに合わず、さわやか過ぎて違和感があるというのです。イケメン俳優だから『さわやか』という評価は良さそうにも思えますが、演技力不足と言われているも同然」(同)という指摘も聞こえてくる。
小栗といえば小学6年生のころから児童劇団に所属するなど芸能活動の開始は早かったが、本格的にブレークしたのは2005年のTBS系ドラマ「花より男子」。松本潤のライバル役を演じ、二枚目俳優としての地位を確立した。
しかし、この作品でのセレブな印象が強すぎて、初の主演ドラマとなった2008年の日テレ系「貧乏男子」の視聴率は初回こそ16%を超えたが、徐々に下降し、10%を割る回もあったりとイマイチな結果に。共演した山田優との熱愛で話題にはなったものの、余計女性ファンが離れる原因ともなった。
10月からは初の月9ドラマ主演となるフジテレビ系「東京DOGS〜最悪で最高のパートナー〜」が始まるが、実際は本物のイケメン・水嶋ヒロとのW主演という形。「編成側の保険の意識を感じる配役ですよね。小栗1人では視聴者を引っ張れないだろう、とある程度踏んでいるのでは」(番組ウオッチャー)という、うがった見方も飛び出す。
二枚目として業界に生き残れるか。小栗は早くも勝負の時を迎えたようだ。
◎訂正
記事中に、「1996年の日本テレビ系ドラマ『花より男子』」としましたが、正しくは「2005年のTBS系」でした。ここに訂正してお詫びいたします。