この日は番組冒頭から太田光が「泥沼エミコです」と話し、上沼恵美子批判騒動を蒸し返した。ミキが登場すると、上沼がごひいきのコンビであるだけに、やはり一連の『M-1』ネタでイジられた。
とろサーモンの久保田かずのぶと、スーパーマラドーナの武智の上沼批判動画について、太田は「世間が騒ぎすぎ」と距離を置き、「お笑い芸人やっていて審査員の悪口言ったことないやつ一人もいない」と話した。
太田も新人時代だった80年代末に、「本番中にてめえに何がわかるんだ馬鹿野郎」と審査員に食ってかかったことがあった。相手は芸人ではなく、気鋭の国際政治学者として売出し中だった舛添要一だった。
太田は舛添に向かって「お前に何がわかるんだよ。『朝ナマ』(「朝まで生テレビ」)にすっこんでろ」と話した。会場は誰一人笑わずドン引きであり、田中裕二が語るところによれば、「あいつマジで怒っている」といった空気であったようだ。太田は「司会が高島忠夫さんだったんだけど、おろおろしちゃって、『イェーイ』とも言えずに……」と話し、ミキもその様子に驚きの様子だった。
これを受け、ネット上では「太田のいうようにまわりが騒ぎすぎっていうのはあるんじゃないのかな」「太田はズバッと本音を言っていると思う」「ミキも、このタイミングのゲストはとばっちりだったな」といった声が聞かれる。
お笑いコンテストの審査員への悪口や批判は、ダウンタウンの松本人志や、カンニング竹山もかつて言っていたと告白している。だがそれを、どういった場で、どのような言葉で言うかも重要なのだろう。その点において久保田と武智は、最悪のタイミングと言葉であったのは確かだろう。