「ズバリ、後番組の企画ですね。これほどの大枠を次に引き受けるタレントとスタッフには強烈なプレッシャーがかかるでしょう。視聴率がふるわず、早期の打ち切りともなればなおさらです。深夜帯のバラエティ番組がゴールデンへ進出する例もありますが、低視聴率にあえぐフジテレビにとって、そうした人気番組は皆無。バラエティ番組は時間をかけて面白味が醸造されていく魅力があるのも確かです。番組を存続させるよりも、ゼロから立ち上げるほうが、はるかに難しいといえるでしょう」(放送作家)
『とんねるずのみなさんのおかげでした』からは、マンネリ企画が続く中で「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」「水落グランプリ」など人気企画が誕生し、一時的に息を吹き返した。ただ、そうしたテコ入れにも限界があり、打ち切りに至った。このまま決定打の企画が決まらないとなると、フジテレビは“バラエティ冬の時代”の再来となりかねない。
「現在の状況は、1997年11月の『ダウンタウンのごっつええ感じ』打ち切りショックを彷彿とさせますね。同番組のスペシャルが野球中継に差し替えられたことに松本人志が激怒し番組を降板。人気バラエティの突然の打ち切りは衝撃を与え、『進め! 電波少年』『ウッチャンナンチャンのウリナリ』など人気番組で視聴率を上げていた日本テレビに大きく水をあけられ、以降、フジテレビは低迷期に入ります。ただ、若手芸人を起用した『ボキャブラ天国』シリーズは人気があり、同番組が日曜深夜に放送されていた時は、その日の視聴率ランキングの1位が『サザエさん』、2位が『ボキャブラ天国』といったこともあったようです」(前出・同)
過去の実例があるだけに、「みなおか」「めちゃイケ」打ち切りで、フジテレビがさらにお寒い状況にならないことを願うばかりだ。