CLOSE
トップ > 社会 > 橋下徹が「国盗り」へ照準を合わせた来夏衆参W選挙出馬(1)

橋下徹が「国盗り」へ照準を合わせた来夏衆参W選挙出馬(1)

pic pic

提供:週刊実話

 「大阪W選挙」で橋下徹大阪市長率いる、いわゆる橋下新党候補が圧勝したことで、永田町では「いよいよ橋下市長が本格的に“江戸攻め”で国会進出、国盗りへの動きを一気に加速させる」という見方が強まっている。

 11月22日投開票の大阪市長選では、大阪維新の会公認、前衆院議員の吉村洋文氏が、自民推薦の前大阪市議の柳本顕氏らを粉砕し初当選。府知事選では、現職の松井一郎知事が他候補に圧勝した。
 全国紙在阪担当記者が、選挙戦を振り返りこう明かす。
 「当初、府知事選はデッドヒート、市長選では自民推薦の柳本氏が頭一つリードという情報もあった。しかし選挙戦に突入すると、松井氏が他候補を引き離し、吉村氏も一気に柳本氏を追い上げ、開票前に勝負ありの格好。この維新圧勝の裏には、橋下人気が少しも衰えていないことと、安倍官邸の“裏工作”も功を奏したともっぱらなのです」

 橋下人気が衰えないというのもビックリだが、安倍官邸の“裏工作”というのは一体何か。自民党系列府議がこう打ち明ける。
 「橋下氏の唱えた『大阪都構想』に真っ向から反対してきたのは、自民、公明、民主、共産のオール野党。ところが今回、公明はまったく動かず自主投票だった。その理由は、10月前後に安倍首相が極秘で大阪の公明党、創価学会幹部と密談したためと囁かれているのです」

 この府議は、「安倍首相と橋下氏とは肝胆相照らし何度も密会する間柄」とし、その中で官邸が裏で主導のもと、大阪市の学会票約15万票が自民候補に流れるのを食い止め、自民党の一部票も吉村・松井支援の空気を読んで維新候補に流れれば、彼らの勝利間違いなしと読んだと推測する。
 「安倍首相は公明党、学会幹部との密談の中で、何気に来年夏予定の参院選は総選挙とのW選挙の可能性を匂わせた。さらに今後も、与党同士の結束を呼びかけるという謎かけをしたというのです。こうした安倍官邸の動きに呼応するように、松井氏、今井豊維新の党幹事長が、公明党・学会幹部と接触。そこで松井氏らは、“今回の大阪W選挙で自民党候補を支援すれば、来夏に行われる可能性のある総選挙で公明候補選挙区に維新の候補を必ずぶつける”と脅しをかけたことは間違いありません」(同)

 常勝関西の名を欲しいままにしてきた関西創価学会。その関西学会が支える公明党候補。しかし、そこに強い維新候補をぶつけられれば、大阪・兵庫選挙区の苦戦は必至だ。
 「そのため、公明党・学会は、泣く泣く自主投票に踏み切った。その証拠に、選挙間近の11月7日、公明党の佐藤茂樹府本部代表は地方議員を集めた会議や府議団と市議団を集めた会議で、『自民主催集会への参加禁止、自分の組織への自民支援の働きかけ禁止』を改めて通達したほどです」(同)

 かくして関西学会の動きは封じられ、一気に“大阪維新候補”が優勢となったというのだ。

社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ