在阪の夕刊紙記者が語るのは、今年1月から大阪府警が実施し始めた「スケルトン作戦」の効果だ。
違法風俗の根絶を目的とした同作戦は、摘発された業者が使用していた部屋を、居ぬきで別の業者に貸さないように指導。これを犯した場合には、部屋のオーナーに数十万円〜数百万円の罰金を科すというものだが、これが絶大な効果を上げつつあるのだ。
風俗ライターがこう話す。
「摘発された業者は、仕切りやベッドの置かれた部屋をそのままにしてビルから出ていくことが多いんです。ビルオーナーも処分に困り、そのままの内装、いわゆる居ぬき状態で次の業者に貸すことが多かった。風俗店の多くは内装よりも女の子の質とサービスで客を呼ぼうとするため、渡りに船だったのです。ところが、警察はその居ぬきこそが違法風俗の温床と考えた。それがビルや部屋のオーナーたちをビビらせ、かなりの効果を上げ出しているのです」
中でも、最近特に締め付けが厳しいのが歓楽街である京橋界隈だという。
「ここにきて京橋駅近くにある風俗ビルで、9軒もの違法店が立て続けに検挙された。そのうちの数店舗は、検挙された店の内装をそのままに使用した居ぬきだったんです。警察はビルのオーナーを厳重注意して違法店に貸さないという誓約書を書かせ、部屋をスケルトン化させた。ビルオーナーはとんだ損失を被ったのです」(同)
京橋には同地のシンボル的存在である『サンピアザビル』を始めとする大小様々な風俗ビルが建ち並んでいるが、「今後はこれらが一掃される」との噂も噴出している。大阪から風俗ビルが消える日も近いのかも。