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ラミレス監督が異例のトップ会談!「ハマの番長」が呼ばれなかった理由は…

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ラミレス監督

 横浜DeNAベイスターズのラミレス監督(44)が来季のチーム構想に関するミーティングを行った(11月27日、一部報道)。この時期に戦力構想に関するミーティングを行うのは異例だが、ヘッドコーチだけではなく、球団代表、チーム統括本部長まで同席している。現場、フロントのトップ会談である。
「フロント、コーチ陣の中には、この日のミーティングを知らされていない者もいました」(球界関係者)
 ラミレス監督は一部メディアに対し、「来年2月のキャンプに向けての選手の一、二軍の振り分けなどで意見交換した」と明かしていた。しかし、同日のミーティングを知らされていないコーチもいたという。かなり突っ込んだチーム編成について話し合われたと見るべきだろう。

「オリックスからFA宣言した西勇輝の獲得交渉が失敗に終わりそうなんです。ドラフト1位で即戦力と評されていた上茶谷大河(22=東洋大)を指名しましたが、今季、クライマックスシリーズに進出できなかった敗因は、先発投手陣の力不足です。予定していた戦力の補強に失敗した点をどう補うかも話し合ったのでは」(プロ野球解説者)
 先発陣だが、今季の完投試合数は「2」。うち1試合は雨天コールドで、実際は5イニングしか投げていない。DeNAの今季の先発陣は、12球団ワーストのスタミナ不足ということになった。
 先の関係者が反論する。
「来季に2年目を迎える櫻井周斗が良い。京山、阪口らの若手も力をつけてきたし、そんなに心配しなくても…」
 DeNAはセーブ王のタイトルも獲得した守護神・山崎康晃がいる。先発陣の強化は必須だが、先発ローテーション、継投策などのやり繰りで何とかなりそうである。
 そう考えると、この異例ミーティングには投手コーチも加えるべきだったと思うが…。

「来季から三浦大輔氏が投手コーチに加わりました。三浦コーチが監督になるのは時間の問題です」(ベテラン記者)
“ハマの番長”こと、三浦大輔氏はベイスターズの象徴的選手だった。2016年に引退したときから「監督の有力候補」と位置づけられ、また、今季オフに再契約したラミレス監督の任期も「1年」と伝えられている。ラミレス監督が意図的に三浦コーチを外したとは思えないが、意識していないと言ったらウソになるだろう。
「ラミレス監督は三浦コーチと一緒にプレーしており、チームのまとめ役として陰ながら奮闘していたのを尊敬していました」(前出・同)

 しかし、プロ野球の世界において、監督が意見衝突するのは、決まって投手コーチである。原因は投手交代のタイミング、若手投手の抜擢などがさまざまだが、野手出身の監督とは、とくに意見衝突してしまうそうだ。もっとも、意見衝突しないチームは勝てないとも言われている。三浦コーチがラミレス監督に持論をぶつけるシーンもあるかもしれない。
「ラミレス監督は頑固ですよ。得点効率を上げるため、一時的に筒香を3番に置き、『8番・投手、9番・倉本』の変則打線もラミレス監督の提案でした。コーチ全員が反対しても曲げません」(前出・関係者)
 単なる頑固ではないという。さまざまなデータ、数字を挙げ、「だから、こういう結論に至ったんだ」と相手を論破しているそうだ。三浦コーチもデータを頭に入れておかなければ太刀打ちできないだろう。

 別の見方をすれば、三浦コーチがラミレス監督に試される場面も出てきそうだ。早い時期にチームの編成を話し合うのは悪いことではない。むしろ、プラスになるはずだ。あえて、ヘッドコーチとフロントトップだけでミーティングを行ったのは、「コーチ・三浦大輔」の指導者教育についても話し合ったからかもしれない。(スポーツライター・飯山満)

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