「いずれ必ずGI馬になれる」と、あのトウカイテイオーの調教役で敏腕ぶりを世にとどろかせた北口助手が、2歳当時から素質にベタ惚れしていた好素材。カイ食いの細さや遠距離輸送が苦手な弱点があり、試行錯誤を繰り返してきたが、「放牧先と調教方法を変えてみた」という前走がまさしく、その言葉を鮮明によみがえらせる強さ。
「カイ食いが旺盛で脚元もスッキリ。ホント、この状態で負ければマイルCSなんて口にできない」と陣営が豪語するここは、直線突き抜ける。
相手は「千六から二千はダイワ(メジャー)が一番強いし、二二以上ならウオッカ。でも、千四までならウチの馬が一番強い」と上田助手がほえる、強くて速いGI馬アストンマーチャン。