その前走をケイコ役の町田助手は次のように振り返った。「(1番人気で)目標にされ、脚をためることができなかった。内寄りの7番枠で馬場の悪いところを走らされたのも響いたし、あれが実力ではないよ」
1週前(30日)の追い切りは南ポリトラックコースで追われ、5F65秒5→50秒7→37秒4→11秒8(G一杯)と絶好の動きを披露した。手綱を取った町田助手は「競馬が近いことを教えるために、ゴールを過ぎてからもムチを使った。反応は良かったし、文句のない動き」と満面の笑み。レースを使って3か月近く経つが、「休む前より落ち着きが出て、一段と瞬発力を増している」と成長の跡も口にした。
今回、課題となるのは長距離輸送と初コース。とはいえ、今夏には300キロメートルほどの直前移動は経験している。「札幌から函館まで輸送して、(2連勝で)ラベンダー賞を勝ったぐらいだからね。精神力が強く「初めての環境にも動じることはないでしょう」と愛馬に全幅の信頼を寄せている。
デビュー以来、<2200>と連対率10割を継続中。その戦績はすべて1200メートルだが、自在に立ち回れる器用さから、1Fの延長を苦にすることはないだろう。むしろ、気になるのは秋デビュー組との力関係だ。暮れの2歳女王決定戦・阪神JFをにらむ意味でもここが正念場となる。