つぼみ大革命は吉本興業所属の9人組のアイドルグループである。ネタ作りは優勝したトリオ・3時のヒロインの福田麻貴が行っており、福田は11日更新のツイッターで、「あとつぼみのネタが別のテレビのコントに似てたらしいですが、私みたいな頑固な人間が一番嫌うことをするはずないのでご安心を」「悔しいけどちょっと誇らしいです!プロの作家さんの作る設定に似てたのなら!でも知ってたら変えてたよ!それくらい頑固です!」と疑惑を否定している。こうした芸人同士のパクリ疑惑は過去にも存在した。
『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)で最年少優勝を果たしブレークした霜降り明星は、東京ホテイソンとの間にネタパクリ疑惑が起こった。粗品の言い切り系のツッコミフレーズを、東京ホテイソンがパクっているのではと言われたのだ。両者は関西芸人と関東芸人の違いはあるものの、ほぼ同期芸人であり親交もあった。すぐに話し合いの場を持ち、東京ホテイソンのツッコミは岡山県の伝統芸能である「備中神楽」が元ネタであり、両者は無関係であると確認された。
パクリ疑惑は、似たシチュエーションから起こると言える。『R-1ぐらんぷり2014』(フジテレビ系)でギター芸を披露した馬と魚(現・トニーフランク)にもマキタスポーツのパクリではないかと疑惑が起こった。馬と魚はギターを用いて、芸人がいかにも言いそうなフレーズのほか、アジアンカンフージェネレーションやaikoらJ-POPアーティストが「桃太郎」をどう歌うかといった「文体模写」とされる妄想系のネタを披露した。一方、マキタスポーツも「思想模写」と呼ばれるアーティストがいかにも言いそうなお笑いネタを得意とする。ギターを用いて、妄想系のネタを披露するシチュエーションが似ており、マキタの方が芸歴が上のため、馬と魚にパクリ疑惑が殺到した。ただ後に、マキタが馬と魚のオリジナリティを認め、「パクリではない」と擁護し、自身のイベントに馬と魚を呼んでいるため、両者の関係は良好なようだ。
現在、お笑い芸人の分母の数は増えている。それでもお笑いのパターンは限られるので、たまたま似たシチュエーションのネタが出現してしまう可能性はゼロではないため、今後も同様の疑惑は生まれて行きそうだ。