菅田の演じるところは幼少期に虎松と呼ばれた直政(万千代)。井伊家の嫡男として、後見人となった直虎に育てられ、家康の天下取りを支えて大出世を果たし、「徳川四天王」の1人に数えられる人物だ。当然、今後のドラマの展開の中では中心的存在となる。イケメン若手俳優として人気があり、俳優・高橋一生がいなくなった後の大河で、起爆剤として期待されている。
そんな期待の中で、本格的に出演した第39話の視聴率は11・7%と伸び悩み。ある制作会社関係者は「NHKも新章スタートとして、菅田さんをクローズアップして盛り上げていました。『高橋ロス』で懸念されていた数字も安泰だろうと見ていた節もあったのですが、数字が伸びなかったことに首を傾げています。それでも、まだまだこれからだろうと危機感というところまではいっていませんが」という。菅田の人気を以ってすれば徐々に数字はあがっていくだろうと踏んでいる。
ただ、その見方は少々、甘いのではというのだ。ある芸能プロ関係者は「確かに菅田くんは人気のある若手俳優ですが、今年に入ってからはその勢いは少々、そがれている。ファン離れが著しいとまでは言いませんが、人気を支えていた層が、同じ仮面ライダー組の竹内涼真に移りはじめているといわれているんです。いまの若手一押し俳優は竹内というのが業界内の一致している意見ですね。菅田くんの人気が落ち始めたとも言われる原因の一つに挙げられるのが、本田翼との熱愛報道ではとも言われています。菅田くんが演技派俳優といえどもまだまだアイドル目線で見ているファンは少なくなかったですからね。大河を盛り上げるだけの起爆剤になるかはちょっと疑問ですよね」と手厳しい。
人気を集めているといわれる竹内も先日、初スキャンダルがあったところではあるが、大河の数字を回復させて菅田が若手人気俳優としての実力を見せることができるか。