この日の番組は神奈川県山北町で13日午前8時ごろ、自衛隊の給水車が支援することなく引き返した問題を特集。山北町は同日午前5時30分に県に給水車派遣を要請したが、県側は独自に県の給水車を出す方針として、自衛隊派遣に必要な防衛大臣への要請をせず、現地に到着した自衛隊の給水車が対応できなかったとされる。県の給水車が到着したのは、自衛隊の到着から約5時間後のことだった。
しかしこの問題の導入として、坂上は「自衛隊の給水車が到着したものの、何もせずに帰ってしまうという前代未聞の事態が発生してしまいました」と紹介。これにネットユーザーからは「自衛隊が悪いわけじゃないのに自衛隊が悪いみたいな言い方」「この部分しか視聴していない人は自衛隊が悪いみたいに聞こえる」「まるで給水を拒否したような発言は不適切」などと批判が殺到。坂上の紹介が自衛隊に悪印象を植え付けると、視聴者は違和感を持ったようだ。
その後、番組で給水車をめぐる一連の問題の経緯が紹介されると、坂上は県からの自衛隊派遣要請の有無をめぐり「人情的にはどっちだっていい。(被災者は水が)早く欲しいんだということはできないんですか?」などと県の対応に問題があると持論を展開。しかし政治評論家の有馬晴海氏が「勝手に『自衛隊です』と(なりすましが)行って毒水で亡くなった人が出たら責任者が出る。知事の要請がないと基本的に自衛隊は行けない」と無視したときのリスクなどの観点から災害派遣マニュアルの重要性を解説。すると坂上は「県の(給水車)なんて(自衛隊より)遅いわけですよ!」「これは有事!平時の時の話じゃない!」と有馬氏に感情的に詰め寄ったあげく、「有馬さんには徹底的に悪者になっていただいて」と毒付いた。
これにもネットは「有馬さんが悪いわけではない。なぜそういうルールがあるのか解説してるだけ」「坂上感情的になりすぎてて嫌い」などと批判が続出。中には「本物のリーダーはルール関係なく水の配給を許可する」など坂上に賛同する声もあった。
一部視聴者の声を代弁した形ではあるが、またも坂上の司会者としての資質が問われる結果となってしまったようだ。