幻の超巨大カジキを追え

ミステリー 2007年10月16日 15時00分

幻の超巨大カジキを追え画像はイメージです。

 実はわれわれNMRの元に伊豆諸島沿岸の各地でカジキ釣りに挑むフィッシャーマンから何件かの超巨大カジキの目撃情報が届いていた。われわれの独自の調査でもまた巨大カジキの目撃情報を手に入れており、どうやら太平洋側の近海に超巨大カジキが存在することは確実なようだ。そこで今回はこの幻の超巨大カジキを追うことにした。
 最初に、多数集まった巨大カジキの目撃証言をまとめてみよう。まず体長が10m近くあり胴が太く一瞬サメと間違ってしまうほどの大きさらしい。また「海面から宙を飛んだ際に鼻先のヤリが目視できた」など外見的特長はほとんどの証言が共通している。しかし、遭遇時の状況には証言により多少のバラつきはあるのだがポイントをまとめると「仕掛けにヒットしてすぐの手応えは強くないが、人間をもてあそぶように時間をかけてファイトし徐々に弾きが強くなっていく。一瞬サオが軽くなったかと思うと海面に飛び跳ねて姿を見せる。それから先は恐ろしい力でサオを弾き糸が切れるかサオごと持ってゆかれる。一本釣りでは絶対に無理な生物」と獰猛かつ狡猾な性格については各目撃証言から見え隠れする。
 しかしである。われわれがある海洋専門の研究機関に問い合わせたところ日本近海を回遊するカジキマグロは体長はせいぜい5mがいいところで10m以上になることは生物学上ありえないという回答を得た。ということは、各地で目撃されているこの巨大カジキはなんらかの突然変異で誕生したのか、それとも他の海域から紛れ込んできたのか、もしくは全く未知の生物「UMA」の可能性も否定できないではないか!
 われわれは本格的な調査に乗り出すため競技カジキ釣りで好成績を残すフィッシングチーム「マハロ」のキャプテン谷本氏の高速クルーザーに同船させてもらうようお願いした。しかし、われわれの調査目的を知ると途端に表情を曇らせる谷本氏。どうやら、伊豆諸島沿岸海域を知り尽くすベテランキャプテンの耳にも巨大カジキのウワサは届いていたようだ。我々の執拗な依頼に谷本氏は「ある約束」を絶対厳守するという条件付きで渋々許可を出した。そのある約束とは「それを目視したらすぐにその海域から離れること。また、もしヒットしたらすぐにサオを海に捨てること」
 海を知り尽くした男にこれほどまでの警戒心を与える巨大カジキ…。「この調査は決して安全な調査ではない」。われわれは改めて緊張の糸を張りなおした。
 出発から2時間。伊豆七島・利島沖ウド根付近にポイントを定めマハロのメンバーはサオをおろす。調査目的を知り我々を同船させることに反対のメンバーもいたらしく雰囲気は決して歓迎ムードではなかった。

 ポイントを定めてから3時間が経過。船尾付近に備え付けられた10本以上のサオはピクリとも動かない。もともとカジキマグロ釣りには根気と忍耐が必要だという。シーズンで2尾揚がればいい方。最悪、毎週船を出したにも関わらずサオが全く動かない年もあるそうだ。普通のカジキでその状況ならば巨大カジキに遭遇する可能性はさらに少なくなって当然であろう。
 「今日は無理か…」と諦めかけた時1本のサオがおかしな動きを始めた。「ヒットだ!」船の一番高いところにあるコクピットにいた谷本氏が叫ぶやいなや、反応しているサオを仕掛けた小瀬村さんが素早い動きでサオを手にした。チームのメンバーは他のサオを撤収し梅村氏が赤いフラッグを揚げる。サオの撤収は仕掛け同士が絡むのを防ぐ為、旗を揚げるのはファイト中だと他の船に知らせる為だ。小瀬村さんの持つサオが激しく軋む。カジキであることは間違いなさそうだがそれが我々の探す巨大カジキかどうかはまだ判らない。体中の筋肉を強張らせサオを上げ下げする小瀬村さん。その動きに合わせ谷本氏は舵をとり船を移動させる。ただひたすらにラインを手繰り寄せ2時間が過ぎた頃ようやくヒットした獲物が目視できる。どうやらカジキマグロのようだ。我々の探す超巨大カジキではないが、それでもかなりの大きさと迫力だ。息つく暇のない人間とカジキとの戦いに目を奪われていると。「小瀬村ぁ、廻せ」という谷本氏の怒鳴り声が聞こえ、ほぼ同時に船が急発進した。予測外の動きに不意を付かれながらもリールを廻し踏ん張る小瀬村氏。「あんたら、あっちだ!!」という谷本氏の絶叫に近い怒鳴り声に促され海を見ると、ヒットしてるカジキの横を、倍近い影が2度、3度旋回し海中に消えていったのだ!船からの距離は100mほど。かなりの至近距離である。われわれは谷本氏の動揺の理由を察し、同時にその影の正体が何かを確信した。超巨大カジキである。
 格闘時間130分。マハロ号のデッキにカジキマグロが横たわる。全長3.5m、183s。2時間以上のビックファイトで仕留めた獲物は今年一番の大物。しかし、この釣果を心の底からが喜べたのは浦賀のヨットクラブに帰港し地上に無事足をつけてからであった。
 「危なかったな〜。あんなに近くで見たのは初めてだよ」
 船長として皆の無事を確認した谷本氏は疲労の色を見せながらも笑顔は絶やさなかった。
 後日、その時の撮影したビデオ映像を確認したところ確かに巨大生物の影は確認できた。ただ動きや確認できる範囲の形状からどうやらこの生物はカジキではなく他の未確認生物ではないかというのが編集部の仮説だ。現在、専門家に分析を依頼しさらに詳細な報告が聞けるはずである。日本近海に生存する謎の生物。NMRでは今後もこの生物の調査を進めてゆきたい。
(写真(上)=船上からなんとか撮影した超巨大カジキ(!?)の背びれ。釣り上げたものより、その影はずっと大きかった)
(写真(下)=釣り上げたカジキマグロ)

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