現在、米国の2大航空界会社(アメリカンとデルタ)による好意的な引き受け案も実は興味の無いJAL。なんとこれまた赤字のANAとの合併を模索中と言われている。なぜ? これにはなんともまた不埒な理由があるようで、「JALとANAがくっつくことで、両社はナショナル・フラッグ・キャリア(国営航空会社)になることを望んでいるようです。そうすることで、今後も引き続き日本国民の税金を使って赤字を補填し易くさせるためです」(米JAL関係者談)もし本当の話なら、とんでもないことだ。
また2010年10月までを目処に進められている日米オープンスカイ(航空自由化)締結以降は、各航空会社が路線や価格を自由に決めることが出来るようになる。一般論では競争力が高まって価格などは下がると言われている。しかし、もしこの2社(ANAとJAL)が仮に合併することになれば、スターアライアンスチーム(ANA、ユナイテッド、コンチネンタル航空)の日米路線のシェアの60%にもなる。シェアがたったの8%であるアメリカンはともかくとしても、「安かろう悪かろう」と是認している人間しか利用しないデルタに自ら喜んで搭乗する日本人観光客が何人いるだろうか。ということは、今後はスターアライアンスの独占市場にもなりかねない。
「現政権としては、元々日本国のフラッグ・キャリアのJALをたたかれて安値でアメリカの航空会社に売ることはないと思います。戦後、日本の航空産業はアメリカに何度も煮え湯を飲まされている経験から、今度こそ、このようなJALとアメリカの航空会社との合併話は国民の目を一時的に誤魔化し、かつ時間稼ぎの茶番ではないでしょうか」(前出)こちらの問題も普天間問題と同様に来年に持ち越しか?