昨年の東京新聞杯は11着と大敗を喫したが、あれから1年。心身ともに成長を遂げ、別馬のようにたくましさを増した。
それにつれ、成績もうなぎ上り。昨夏の関屋記念2着をキッカケに完全に素質開花。富士Sはクビ差2着、そして、前走の阪神Cもコンマ1秒差3着と確固たる実力を示している。
野上助手は「右回りがダメなわけではないが、東京で結果を出しているように、左回りの方が断然、競馬がしやすい。追って味があるから、長い直線もいい」とコースがわりを歓迎する。実際、全5勝中3勝がこの東京コースで挙げたものだ。
乗りかわりも、腕っ節の強い内田騎手はこの馬に最適といえる。また、内田騎手自身も先週は土・日の2日間で5連勝を含む7勝と勝ち星を量産し、バイオリズムは最高潮。今、最も頼りになるジョッキーで、悲願の初重賞制覇を目指すリザーブ陣営とってには、まさに百人力だ。
もちろん、目標レースだけに、「状態はパーフェクトに近い。あとは展開ひとつ。チャンスは十分あるはず」。野上助手は大願成就を確信した口ぶりだった。
【最終追いVTR】柴山騎手を背に坂路で追われ、800メートル51秒7→37秒2→12秒2を馬なりでマークした。終始スムーズに折り合い、リズミカルなフットワークで坂を駆け上がった。息遣いも良く、仕上がりは万全だ。