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棚橋弘至、宮原健斗を絶賛!「本当に宝」関本大介には「新日本vs関本」に期待!

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棚橋弘至

『ジャイアント馬場没20年追善興行〜王者の魂〜』
▽19日 東京・両国国技館 観衆8.800人(超満員札止め)

 『ジャイアント馬場没20年追善興行〜王者の魂〜』が19日、東京・両国国技館で開催された。平成最後のプロレスオールスター戦という裏テーマはあったものの、馬場さんの追善興行とあって、全日本プロレス出身者が多く出場した。

 メインイベントには新日本プロレスの前IWGPヘビー級王者の棚橋弘至が登場。現在は全日本を主戦場にしているヨシタツとの「ザ・ワールド」を4年3カ月と11日ぶりに復活させた。対戦相手は、かねてから棚橋との対戦を熱望していた全日本の三冠ヘビー級王者の宮原健斗と、世界タッグ&BJW認定世界ストロングヘビー&ZERO1の世界ヘビーの三冠を持つ関本大介(大日本プロレス)。初対決が実現した。

 棚橋は、宮原のテクニック、関本のパワーある技を浴びると、場外戦も含めて白熱とした展開に。初対決とは思えないほど、棚橋と宮原&関本の絡みには見応えがあった。またヨシタツのパートナーである宮原と対戦するのもレアだ。WWEから新日本に復帰した後は苦しんだ時期もあったヨシタツだが、全日本に活動拠点を移して正解だったようだ。

 最後は宮原がヨシタツをシャットダウンスープレックスで下し、24分を超える激闘に終止符が打たれた。宮原は全日本プロレスの代表として面目を保つとともに、天国の馬場さん夫妻に向けて、現在の全日本をしっかりとアピールしたと言ってもいいだろう。

 試合後は、毎回恒例となっている宮原がマイクパフォーマンスで、観客を煽った。最後に「プロレスを最高に〜」と言うと、棚橋にマイクを向けて「愛してま〜す!」と夢のコラボレーションが実現。ファンを大いに喜ばせた。

 入場直前、通路に展示されていた馬場さんの写真に一礼してから入場した棚橋は、試合後ヨシタツとともにインタビューブースに登場した。

 「僕は大学4年生のとき、新日本プロレスに入る直前に、ジャイアント馬場さんの訃報を知りました」と棚橋は切り出す。「せっかくプロレスラーになったのに、プロレス界に馬場さんがいないんだっていう寂しさはありましたね。新日本プロレスでプロレスラーになりましたけど、こうして馬場さんの興行に呼んでいただけて嬉しかったです」と笑顔を見せた。

 棚橋は出番待ちの際、マスカラス兄弟の試合を“観戦”。「凄いっすね」と往年のスーパースターのオーラを空気で感じていた。全日本プロレスに関しては「(プロレスに)熱中してた高校生のときは、新日本が闘魂三銃士、全日本が四天王で、特に小橋(建太氏)が好きだったというね。きょう実況席にいらして、武藤(敬司)さんも見られてましたし、リングサイドには馳(浩氏)さんもいらしてました。そうそうたる大先輩の前で試合をするというのは貴重な経験でした」とコメントしている。

 対戦相手の宮原&関本については「宮原選手は本当に宝だと思いました。ハートの部分が屈託がないというか、明るい光を放っているので、昔の棚橋…。いや、僕を超える素材になると思います。これからのプロレス界は宮原選手が語ればいい」と宮原をたたえた。「関本選手とは初めてやりまして、関係者やファンの間からは関本選手はいいと伝え聞いてましたので、やってみてラリアット、逆水平…関本選手vs新日本の選手、関本vs(マイケル)エルガンとかね。ぜひまた関本選手とはつながっていけたらと思います」と関本と新日本勢との対戦にも期待を寄せていた。

 一方の宮原は「きょうは棚橋弘至さんと輝き対決というところにテーマを置いていた」と棚橋を意識していたことを明らかに。「帰ったら入場からチェックしようかなと思ってるんですけど、負けてないんじゃないかな。こうやってリングで会って、身体を触れ合って、やっぱりカリスマ性がちょっと違いますね」と刺激を受けた様子だ。

 「僕はあの輝きに負けるつもりはないし、ああいうカッコいい背中がプロレス業界にいる。僕としては唯一追いかけたい背中。きょう当たれたというのは、プロレスの神様も何か意味があると思う。その意味を確かめながらレスラーとして生きていく」と話すと、関本は「大日本プロレスを大きくするため、チャンスがあれば新日本プロレスに乗り込みたい」と、棚橋のリクエストに応えている。

 「メインの選手は馬場さんとゆかりがない」

 そんな声がファンだけでなく、タイチからも出ていたが、棚橋のプロレスはどちらかと言えば“全日本向き”。馬場さんが好むかつてのNWA世界ヘビー級王者のようなファイトスタイルだ。試合後のやり取りから、宮原との再戦や、関本の『G1クライマックス』参戦などの可能性が高くなったのは事実。これがあるからオールスター戦は面白い。

 今回は馬場さんの追善興行だったが、オールスター戦として4年に一度のペースで定期開催し、プロレス熱を底上げしてもらいたいと思う。

取材・文 / どら増田
写真 / 舩橋諄

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