3月28日に長崎空港で、CA(キャビンアテンダント)が機体のドアを操作する際に脱出装置の解除を忘れ、シュートが機外に飛び出すというトラブルが発生。この影響で同日は点検と機材不足のために3便が欠航、以後も30日まで欠航が相次いだのだ。
「就航から1カ月、ピーチは安い運賃もそうですが、人数が少ない上に粒揃いのスッチーの初々しさが受け、実はすでに“追っかけ”もいるほどなんです。今回のトラブルは、そんな上々の人気ぶりに水を差してしまいました」(社会部記者)
他の大手航空会社に比べれば、運賃が安いぶん機内サービスに差が出るのは当然の話。あるCAは、「そこは私たちの笑顔でカバーしようと思っています」と語る。しかし、笑顔の裏には苦悩もあるようで、ある地上職員は「やっぱり色々ありますね」と本音を漏らす。
「限られた人数でやってますから、チェックインの時間が他社に比べて少し早めなんです。乗りそびれたお客さんに怒られた、ということも何度かありました。それに、到着便の折り返し時間が短くて(50分)、出発準備が大変なんです。少ない機数で飛んでいますから、トラブルには十分気をつけなければいけません」(同)
ところが、今回、そんな不安が早くも現実のものになったわけだ。まさに「少ない機数」の反動がもろにでた格好だが、ピーチは原因がCAの操作ミスであったことに大きなショックを受けている。
「“見切り就航”と言われないために、訓練には力を入れていたのですが、こんなミスが起きてしまいました。もちろん、CAは再教育です」(ピーチ航空の関係者)
訓練不足のせいではなかったとしても、人員不足からくるミスであるならば、事故再発の可能性は十分だ。“安かろう悪かろう”になってしまっては元も子もない。アイドル系CAを活かすためにも、安全性には、十分気を使ってほしい。