きっかけとなったのは、グリコが6日にリリースした、妊娠期からの夫婦のコミュニケーションをサポートするアプリ「こぺ」。夫婦間の専用メッセンジャーのほか、コミュニケーションをサポートする記事や共有できる育児ログといった機能が試用できるようになっていた。
そんな中、グリコは19日になり、「こぺ」のリリースを記念し、「パパのためのママ語翻訳コースター」というコンテンツを公式サイト上で発表。そこには「すれちがいのストレスを減らすには、まず、パパとママの脳のちがいを知ることから」「男性脳と女性脳では回路のかたちや信号の種類がちがうから、当然、おなじ入力に対しての出力も変わってくるよ。それなのに、パートナーを自分と同じように扱おうとするから、ストレスを感じてしまう」とつづられており、「どうしてこうなるの?パパのためのママの気持ち翻訳」として、妻の言葉を“翻訳”した文面を8つ紹介。たとえば、「一緒にいる意味ないよね?」は「私のこと、どう思ってるのかな?」。「もういい!(ピッ!電話を切る)」は、「ほんとは甘えたいの」に“翻訳”されている。
しかし、これに対しネットからは「女性は本音で喋れないから察してあげようってこと?馬鹿にしてる」「本音をかなりオブラートに包むタイプの人はいるけどそれは単に個性で性差の話じゃない」「同じ言語を話しているのに女性の話を翻訳ソフトにするって失礼にもほどがある」といった批判の声が殺到。サイトには「掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません」と書かれており、監修した専門家・黒川伊保子氏の名前もクレジットされているものの、不快に感じたネットユーザーの声が多数寄せられ、炎上状態となっている。
炎上に対し、グリコ側はいまだ反応していないものの、果たして釈明などはあるのだろうか。今後も注目が集まる。
記事内の引用について
「こぺ」公式サイトより https://www.copeapp.jp/