その写真とは、「大人気芸人ゆってぃさん」と書かれた看板と、その看板の隣でゆってぃがポツリと座っている様子が収められている。人気芸人であれば、ファンが寄り付くものだが、彼の周りには一人もおらず、一発屋芸人の悲哀を感じる写真となった。
「誰も周りにいないのに警備員に守られているムーディー勝山の写真や、サイン会で客が一人も集まらなかったジョイマンの写真など、実はこのパターンは、一発屋芸人の鉄板ツイートとなっており、たびたび話題となっています」(エンタメライター)
自虐ネタで話題を誘ったゆってぃの写真だが、リズムやキャラ芸で一世を風靡した一発屋芸人の中には、成功を収めている芸人も多い。改めて自身のポテンシャルを伸ばして、本ネタでのし上がったのは「ラララライ体操」でブレークした藤崎マーケット。
現在、大阪で活躍中でレギュラーもあり、『キングオブコント』決勝にも進出した。「ルネッサーンス」でおなじみ髭男爵の山田ルイ53世や、ジョイマン・高木晋哉は文才を活かして連載を持ったり、書籍を出版。また、ギター侍・波田陽区は福岡に移住し、レギュラー番組を持つまでに。「ワイルドだろ〜」のスギちゃんやムーディー勝山なども地方番組でレギュラーがあるなど、順調に芸人活動を続けている。
「大ブレークした芸人は、ブームが去った以降も番組に呼ばれたり、営業があったり、活路を見出しています。しかし、一番やっかいなのが“中途半端な一発屋”です。『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)や『エンタの神様』(日本テレビ系)に少しだけ出て、営業に呼ばれるようになり、収入は伸びたものの大ブレークには至らず、また極貧生活に逆戻り……という場合があるのです」(同上)
「どうもすみませんでした」の響・長友光弘や「違うか」でお馴染みのものいい・吉田サラダは副業でラーメン店を経営。天津・木村卓寛はロケバスのドライバーに、コウメ太夫はアパート経営するなど、芸人活動がうまくいかず、別の道を模索したり、「ヌーブラヤッホー」のモエヤンのように解散や引退する芸人も多い。
キャラ芸人や覚えやすいフレーズで注目されるのは良いことだが、その先を見据えた活動をしないと、芸能界では生き残ることができないようだ。
記事内の引用について
ゆってい公式Twitterより https://twitter.com/YUTTY52