東京郊外の進行住宅地にあるマイホームに暮らす専業主婦の矢野絵里子(檀れい)。単身赴任中の夫・慎二(渡部篤郎)は大阪で、幼稚園児の息子の駿(青山和也)と二人で暮らしている。一年前、駿が行方不明になった事があり、木に登って降りられなくなった所を松井理生(南圭介)に助けられた。以来、駿から片時も目を離さずにいた絵里子だったが、隣に越してきてから仲良くしているマイヤー沙希(仲間由紀恵)にホタルを見る夕べに誘われ、駿を預けてしまうが…。
人を疑う事を知らない、檀れい扮する美しい人妻・絵里子。子供ばかりか大阪に単身赴任中の夫にまで沙希が手を伸ばしているとも知らず、一人不安にかられてホタルの舞う池のほとりで泣き崩れる。そこにふっと現れた(黒髪パサァ元ごくせんの)沙希が絵里子の肩に手を置き、お互いが見つめ合う姿勢に。そこで「沙希さんは友達よね? 私を裏切らないわよね」と絵里子が懇願。レズっぽいというか女子中学生じゃないんだから。まあ世の中「なんでこんな人にだまされちゃうの?」って事件とか多いから、ご近所トラブル的にはまんざらウソの話じゃないのかもね。特に仲間さんは「いい人」のイメージが強いし、信じちゃう気持ちは分かるわ。
それにしてもこのドラマを見て思うのが、ブログやったり、カフェでお茶したり専業主婦ってヒマなのねって事。ひとり者のチャッピーは、家を買ったプチセレブ妻の、ご近所づきあいの危うさを延々と見せられるのは拷問。
結婚してない人や、パートに明け暮れている“お疲れ妻”たちから、「そんなに家が嫌ならスーパーでレジでも打てば?」とか軽くあしらわれそうなヒロインだわ。この先、実は駿が失踪した日と同日に息子を失ったとされる沙希の過去、なぜ絵里子を狙うのか? という最大のナゾに迫る終盤に期待。多分ネタモトとされるジェフ・ブリッジス主演の米映画「隣人は静かに笑う」みたいな息をもつかせぬスリリングな展開に! ならないと思うけどね…。(チャッピー)