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小塚桃子ゴルフ連載(7) 第二部・100を切るゴルフ 「4つの『C』」

 今回は実践から少し外れますが私にとって最重要テーマをご紹介しますね。とっても大事なお話を忘れていました。私はゴルフをする時、常にキモに命じているキーワードがあります。それは「4つの『C』」。

 一体何事? と思われますが、この『C』とは、《concentration集中》《confidence自信》《control自制》《commitment傾倒》と、いう事です。

 「4つの『C』」について7回目は綴っていこうと思います。

 この「4つの『C』」で私が一番苦手なのは《集中》です。一般的に18ホールを回り終える時間は約4時間半。込んでいる日曜日は5〜6時間くらいです。つまり、多い時には5〜6時間、ずっと集中している事になります。これだけの時間、集中するには無理があります。とはいえ、集中している時と気持ちが切れた時ではスコアが全然違います。

 そういう時、私は気分転換に「飴を舐める」。脳に糖分を入れ気持ちを落ち着かせます。マラソン選手もスペシャルドリンクは全て甘い飲み物と言われています。集中力を高める時こそ、甘いモノは不可欠です。私に関しては単に「甘いものが好き」という事もありますが…。私は、最初の1〜2ホールで調子が悪くても3ホール目からは気持ちを切り替えて、集中できることが多いです。その後、スコアが改善されれば不思議なもので最終18ホールまで集中出来たりします。

 ところが、スコアが改善されず、逆に悪化の一途を辿っていくようですともう、大変。途中から投げやりになってしまい「もういいや…」と…。特にパットは集中力が勝負。適当に打つと、案の定、3パット、4パットは当たり前。必然的にそのホールは9、10という結果になります。

 パットの極意は「2つ」を完璧に押さえる事。「2つ」とは「方向」と「強さ」。これさえクリア出来たら絶対、入るものです。例えば、グリーン上、ピン手前に落とすとします。プレーヤーは浜道を歩いてボールの元へ進みます。そうすると、ボールをそのままピン目掛けて打ちます。ところが、それではボールはカップを捕らえ切らない。いきなりボールを目指してはダメ。まずは、360度グリーンを歩いて傾斜の確認。それを頭に入れてからパットを打つ様にしましょう。まさに集中力。この様な些細な事も集中力が途切れると忘れがちになります。

 グリーンは誰でも読めます。極論ですが、地図さえ読めれば大丈夫。因みに私は地図を読めません。それでもグリーンは読めますからね。スコアを崩して前半、集中力が途切れた場合はお昼休みを利用しましょう。後半の巻き返しを考えるか−−それとも違う目的に切り替えて、後半はその目的をクリアする事だけに集中しましょう。

 次に《自信》について。パットで例えてみましょう。「これは下りのフットライン。下りはボールが早くなるから、弱めに右側に打とう」一般的にプレーヤーはイメージを確立します。ところが、「いざ、打とう」となると、なぜか躊躇してしまう。ここが問題です。自分のイメージが確立したら迷わず打つ。決めたら打ちましょう。信念を貫く、これが全てです。「あれ? スライスかな?」と、打つ直前に気持ちがブレるとスイングにも迷いが出る。クラブのスィートスポット(芯)にボールがフィットしません。

 半信半疑のパットはヘッドアップしてボールはイメージ以上に右へ流れます。これでは簡単に沈められるものも沈められません。決めたら「打つ」。これは《自信》から生まれます。

 《自制》は皆さん、必読です。これは本当にスコアを左右します。最終ラウンドがパー3だとします。その時点でスコアは96…ここでは絶対、パーを取りたい。取れば100を切れますからね。ところが、このホールには苦手な打ち上げの池があるとします。ここで無理をすると池ポチャの可能性が生まれます。

 本来の狙いは1オン→2パットでパー…しかし、ここは我慢が大事です。「ボギーくらいで丁度いい」という気持ちを持つ事。目先の欲に駆られてパーを狙いに行くと却ってスコアを崩す結果となります。

 100切りは欲しいですが、ここでは無難にホールアウトする事だけに、気持ちを《自制》しましょう。とはいえ、絶対的に自信がある場合は、パーを狙うのも考え方の一つです。ただ、無理は禁物。ゴルフには《自制》が大事なのです。

 最後に《傾倒》です。ここでの例えもグリーンにしましょう。初めてのコース…特にグリーンの傾斜や芝の目などは、コツを掴むまで時間がかかります。そのため、ここではキャディさんからアドバイスを頂きます。ただ、キャディさんに《傾倒》し過ぎない様にしましょう。自分で考える事を忘れて「良いも悪いも」キャディさん任せになってしまうからです。

 私の場合は初めてグリーンで超が付くロングパットの場合のみ、「どういう風に打つべきですか?」と、キャディさんを頼ります。これは自信がないからですが、それ以外は私自身を信じて打ちます。実際、フットラインやスライスラインはキャディさんよりも“読める”と自負しています。これは《自信》があるからです。どうしても《自信》が持てない時はキャディさんに《傾倒》します。勿論、キャディさんに《傾倒》した場合は、何があってもキャディさんを信じる。これが大事です。

 今回は「4つの『C』」について書いてみました。「こんなの常識」と思う方々もいらっしゃるでしょう。誰しも頭では分かっているものです。が、実際は違う方向に気持ちが向く場合になりがちです。「こんな事…」と一蹴しないで改めて実践してみませんか−−。

*カメラマン波田佳典

小塚桃子オフィシャルブログ「季節はずれのももリンダ」 http://ameblo.jp/koduka-momoko/

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