道中は4、5番手を追走。直線に向くと力強く抜け出し、ダイワメジャー、ダイワスカーレットの半妹として注目を集めたブーケフレグランスを3馬身切って捨てた。勝ち時計は1分35秒7(良)。
「申し分ありません。乗っていて気持ちいい」と武豊騎手。一方、松元茂師は「幼い面もあったので、(勝てて)ホッとしている。まだ60%くらいかな」と将来を嘱望していた。典型的なスプリンターだった母とは対照的に、こちらは抑えが利くタイプ。距離が延びても対応はできそうだ。
次走は年明けの「福寿草特別」(500万 京都芝2000m 1月6日)を予定している。
2日(日)の芝2000m戦からも大物が誕生。単勝1.6倍と断トツの支持を集めたジュウクリュウシン(牡、父マンハッタンカフェ、母インデポジット=栗東・昆貢厩舎)が、好位から危なげなく抜け出して快勝した。勝ちタイムは2分3秒4(良)。
エアシャカールの半弟エアメギド(10着)など、評判馬がそろった一戦をアッサリものにしたあたり、素質は相当なもの。中間のケイコでは併せ馬で負けなし。「調教の動き通り。評判通りの強さだったね」と手綱を取った藤田騎手も満足げだ。
厩舎の評価は先週の京都2歳Sを勝ったアルカザン以上。朝日杯FSには間に合わなかったが、来春のクラシックに向け、将来性十分な一頭が初陣を飾った。