元SMAPの中居正広が司会を務めるテレビ朝日系「中居正広のミになる図書館」がゴールデン昇格してから低空飛行を続けている。ただ、この昇格は中居を事務所に引き止める一策だっただけに、打ち切るわけにもいかないようだ。
深夜枠だった同番組が4月の番組改編でゴールデンに昇格した。だが、ゴールデンに移行してからも視聴率は一ケタ台が続いている。「3日に放送された3時間スペシャルも、小池都知事がゲスト出演したり、将棋の時事ネタをやったりと、わかりやすいテコいれをしているのですが、結果は6.2%と大惨敗。ゴールデンでやっていける数字ではない」(テレビ局関係者)。
当然、ここまで低空飛行を続けているのだから「打ち切り」というのも話になってもおかしくないのだが、そうカンタンにはいかないのがこの番組だというのだ。
「これはいわゆる業界の政治物件なんですよ。ゴールデン昇格はジャニーズ事務所が中居を残留させるために打ち出した条件というかエサの一つなんです。だから、数字が悪くなったといって、局側から止めましょうとは言い出せないし、かといって、ジャニーズからも中居のご機嫌を損ねるわけにはいかないですから、止めましょうともいえないわけです。何とかテコ入れを繰り返し、数字に結び付けていくしかないんです。だからどうしたらいいかとスタッフだけでなく、局の上層部も苦悩してますよ」とはある制作会社関係者。
この手のバラエティー番組は「何か」はまれば視聴率は上昇することもあるが、その「何か」を見つけ出すまではまだまだ時間がかかるかもしれない。