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福田首相“パンダ外交”で起死回生狙う

 東京・上野動物園で飼育されていたジャイアントパンダ「リンリン」(オス、22歳7カ月)が30日に死んだ。人気者のGW連休中の死に子供たちはがっかりしているが、この人だけは妙に張り切っている。支持率低迷から“パンダ外交”で起死回生を狙う福田康夫首相だ。
 36年ぶりにパンダのいなくなった上野動物園はすぐさま、中国にパンダを貸してもらえるよう外務省に依頼した。そりゃそうだ。田中角栄首相の1972年、日中国交正常化を記念して「カンカン」「ランラン」の2頭が中国から来園して以来、“上野動物園=パンダ”の図式が定着している。パンダがいなければ訪れた子供たちの期待を裏切ることになり、そんな事態が続けば入園者数にも影響するからだ。
 同園にはほかにも愛くるしい動物がたくさんいるが、長きにわたる超人気者のパンダの代わりは務まらない。そこで腕まくりして張り切っているのが福田首相という。

 永田町関係者によると、福田首相は5月6日に来日する中国の胡錦濤国家主席との会談でパンダのレンタル契約をスピード成立させる狙いのよう。「ガソリン税にせよ日銀総裁人事にせよ、なんにつけても首相らしく即応できなかったマイナスイメージを払拭できる。パンダにはかわいそうですが、親中派を自認する福田首相にとっては、そうしたツケが招いた支持率低迷を打ち破る好機。つい先日までは魚の腐ったような目をしていたのに、途端に目が輝いてきましたからね」(同関係者)
 外務省は中国側にパンダ貸与を非公式に打診済み。高村正彦外相は体調を崩したリンリンが一般公開を中止した29日より前の27日、中国・楊外相との会談で協力を求めるなど先手を打っている。
 政府が中国政府に対して2頭のジャイアントパンダを貸し出すよう要請していることも30日に判明した。外務省幹部は「チベット問題や東シナ海ガス田開発問題など難しい課題が多い中、明るい話題になる。日中友好のシンボルとしてぜひ貸してほしい」と気合い十分。“パンダ外交”で日中友好を演出するとともに、内閣支持率も上げてしまおうというセコい野望が始動している。
 パンダは絶滅のおそれがある野生動物保護を目的としたワシントン条約で取り引きを厳しく規制されており、現在日本にいる8頭はすべて中国からの貸与されたもの。中国側から前向きな感触が得られれば、GW明けの7日に予定している福田首相と胡主席との会談で合意を目指すという。

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