「“私由来のモノ”を身につけてもらうことで、(被害者を)私のものだと思い込もうとした」
これは、土井容疑者の供述である。一見すると、デザイナーや芸術家が、自分のデザインした何かを送りつけたのかと思うが、もちろんそんな生やさしいモノではない。
「今年5月、被害女性から警察に、『同僚がストーカーかも知れない』と相談があり、警察が調べたところ、女性宅から彼女のTシャツ2枚を盗み出したことを認め、土井を住居侵入と窃盗で逮捕・起訴した。同時に容疑者宅を家宅捜索したところ、1冊の日記が見つかり、今回の再逮捕に繋がったのです」(地元記者)
この“猟奇変態日記”には、次のような記述があったという。
〈冷蔵庫を開けると飲みかけのペットボトルがあったので飲んだ〉
〈タンスの引き出しを開けるとTシャツがあったので、着てみた〉
そして“私由来のモノ”が何なのか、その答えも書かれていたのだ。
〈化粧水に尿を入れた〉
「本人の供述によれば、最初は今年の1月25日に、女性宅の留守を狙って無施錠だった風呂の窓から忍び込んだ。その際、玄関に置いてあった鍵を盗み、合鍵を作ったというんです。化粧水に尿を入れる行為も複数回、繰り返している」(同)
シングルマザーとして2人の子どもを育てる被害女性と土井容疑者は昨年、同じ施設に介護士として入社。容疑者が一目惚れし、ストーカーと化した。
「ジーッと彼女を見つめていたり、やたらに話しかけたり、身体に触れたり。こちらも、2人のシフトを変えて、別の仕事を割り振るなど、できる対策はしていたのですが…」(施設関係者)
犬が電柱などにオシッコをかけて縄張りを主張する“マーキング”と同じ行動なのか。変態の性癖は、一般人には理解できない。
もしかしたら、女性が家にいるときも容疑者は家のどこかに潜んでいた可能性も否定できない。