リアルライブでも既報の通り、ローラがInstagram上で辺野古埋め立て工事中止について署名を呼びかけ、その件を議論した『サンデージャポン』(TBS系)で、テリー伊藤が「この件でCMを降ろすのはどうなのか」と批判したことについて、高須クリニック院長・高須克弥氏が「僕なら降ろす」とツイート。その件についてウーマンラッシュアワー・村本大輔が反発したのだ。
村本は25日、高須氏を批判すると、スポンサーについても「スポンサーの頭が高い。稼がせてやってんだから」と発言。高須氏について「高須クリニックがスポンサーの番組は一生出なくていい、断る」とバッサリ斬ったのだ。
これを見た高須氏が「芸人にスポンサーが稼がせてもらうことはありません。スポンサーにお仕事を頂いて稼がせてもらっているのが芸人ですよ」と反論したことが話題となっていた。
バッサリ切られた村本は28日早朝、Twitter上で、
「リベラルな発言をした芸能人に『僕ならCMを降ろす』発言は芸能人だけじゃなくリベラルな発言を黙らせ、この国の声を『右だけのように』見せる。言論の自由は権力に対してある、スポンサーは芸能人には権力。言論には言論なのに『おれなら降ろす』は権力が言論の自由を脅迫してるようにみえる」
とまたも高須氏とスポンサー批判とも取れる発言を行う。
さらに、CMを多数抱えながら辺野古工事中止を呼びかけたローラについては、
「仕事失う覚悟がないと言うなって人。失う覚悟がないから素性隠して政治的な意見言ってんでしょ。『取引先があなたのツイートみてます』って言ったら一瞬で沈黙する人たちにみえる。おれは背負ってないし自由だから発言するけど、大きなスポンサー背負ってて物言う人はすごい。尊敬する」と改めて絶賛した。
リベラルな思想をネット上で展開し、強烈な支持者も存在する村本だが、芸能活動については、その過激な発言から厳しさを増しているのが現状だ。村本に対して「啓蒙」とし、諭すようにコメントする高須氏に対し、村本は常に攻撃的。そのような「攻撃性」がTV番組から敬遠されているようで、めっきりテレビで彼の姿を見かけなくなった。
「民放にとってスポンサーは広告収入を与えてくれるお客様。そんな存在を『スポンサーの頭が高い』と誹謗中傷するような発言をする人間をテレビに出すことは、たとえ彼と同じ思想を持っているテレビ局であっても難しいでしょう。
CMは企業がイメージに合ったタレントを選出し、出演依頼をかけるもの。その前提を否定し、『頭が高い』と罵るのは、不適切と言わざるを得ない。また、芸能事務所にとってテレビ局がお客様であることは、言うまでもありません。
村本の場合、2018年10月に作家の百田尚樹氏を身体的な特徴などを交えて揶揄し、百田氏が『次やったら訴える』などと激怒する騒動を起こしている。百田氏は吉本興業大崎洋社長とも親交があり、それをちらつかせると村本は『Instagramに亡命する』と一時Twitterを控えています。おそらく、事務所に止めるよう言われたのでしょう。
事務所にとっても百田氏との一件は最後通告だったはず。それが高須院長を揶揄した挙げ句スポンサー批判ですから、解雇されても仕方ないと思いますよ」(芸能関係者)
村本の思想も「思想の自由」が保証される日本では尊重されるべきものだが、テレビ局の収入の柱である広告収入を捻出するスポンサーを猛批判したことは、テレビタレントとしては致命的と言わざるを得ず、リベラル陣営からも「タレントとして不適切な発言」と批判の声が上がっている。
ここ数日で、テレビタレントとして大きな物を失ってしまったのかもしれない。
文 神代恭介
記事内の引用について
村本大輔の公式ツイッターより https://twitter.com/wrhmuramoto?lang=ja
高須克弥の公式ツイッターより https://twitter.com/katsuyatakasu?lang=ja