◎マヤノリュウジン
直線競馬や外回りコースの印象が強いせいか、最後の直線が長い競馬場というイメージのある新潟。しかしながら、芝1200で使用する内回りコースは、同じ左回りの中京より短く360mほど。逃げ先行馬有利とのデータが残るのも意外ではない。
前で競馬をする馬に分があるのがわかっていながら、不利とされる追い込馬を狙うのは利口ではないかもしれないが、敢えて◎マヤノリュウジン。
根拠は、脚質転換に成功した今夏3戦の好内容。脚をためにためて末脚勝負に徹し、いずれも上がり最速をマーク。中でもHTB賞は特筆もので、洋芝の札幌ではなかなか記録されることのない33秒台半ば。敗れたセントウルSとて、しんがりから32秒台の脚で追い上げ5着ながら大きな存在感を示した。
阪神開幕週の絶好馬場から連続開催で傷んだ新潟にかわる点はプラス材料。先着を許したハクサンムーンとの差は更に際どいものとなるだろう。
差し差しで決まる公算は低いが、函館SSでは前が塞がり全く競馬にならなかったストレイトガールの巻き返しに要注意。Vマイルでも脚を使ったのはゴール直前だけ。おそらく直線でバラける今回は突き抜ける可能性も。
マヤノ、ストレイト、そして前残りを狙うハクサンを3強とみて馬券を組み立てたい。
馬連 流し
(10)→(4)(9)(11)(15)
3連単 フォーメーション
(9)(10)(15)→(9)(10)(15)→(9)(10)(15)(4)(11)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。