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エリザベス女王杯 カワカミプリンセス 一昨年の汚名返上へこん身の仕上げ

 借りを返す時がきた。「第33回エリザベス女王杯」(GI、京都芝2200メートル、16日)の追い切りが今朝行われ、カワカミプリンセスが絶好の仕上がりをアピールした。2年前、このレースには苦い思い出がある。1着入線しながら12着に降着。それ以来、勝ち星から遠ざかっている。もう一度頂点に立つためには、勝つしかない。

 もう抑え切れない。リベンジの舞台に向け、カワカミプリンセスの気合がほとばしっている。
 「スイッチが入ってしまいましたね」と深川助手は思わず苦笑いを浮かべた。5日に行われた1週前追い切りでは、栗東DWコースで6F76秒3という猛烈な一番時計を弾き出した。
 「横山典さんが乗ってくれて、馬がその気になった。ただ、それでもカイバをしっかり食べて体も減っていない」
 強く攻めることはいくらでもできる。しかし、その後の状態維持に気を使うのが繊細な牝馬の難しいところ。だが、女傑にそれはいらぬ心配だったようだ。
 500キロを超すたくましい馬体。休み明けだった前走の府中牝馬Sはあと一歩の粘りを欠き2着に敗れたが、今度はすべての面で大きな上積みが見込める。
 カワカミにとって、このレースは避けて通れない。「2年前のリベンジを果たす」。西浦調教師の号令のもと、陣営はこん身の仕上げで挑んできた。
 2006年のエリザベス女王杯。フサイチパンドラ、スイープトウショウといった強豪を楽々と退ける圧勝かと思われた先頭ゴールの次の瞬間、栄光は暗転した。直線で進路を妨害したため12着に降着。その後は故障も重なり、勝ち星から遠ざかっている。
 ウオッカ、ダイワスカーレットのワン・ツーで決まった天皇賞・秋を持ち出すまでもなく、今の競馬は女の時代。1つ前の世代の女王として、これ以上後れを取るわけにはいかない。
 「能力が落ちた感じはまったくしない。金鯱賞の時もゴールしてから勝った馬を捕らえにいったように、牝馬ながら本当にすごい勝負根性をしている。3着に負けはしたけど、あれでまたこの馬を見直した」
 2強のいない牝馬限定GIなら勝つだけではない、勝ち方にこだわる必要がある。
 「前に馬を置いて流れに乗れば、相当な瞬発力を発揮してくれる。期待してます」
 悪夢は自分の力で振り払う。

 【最終追いVTR】先週に目いっぱいやっている関係で、今朝はDWコースで軽く感触を確かめる程度。それでも、直線では自らハミを取って好気合を見せた。休み明けを叩かれ、馬体もシェイプアップ。抜群の気配だ。

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